日本舞踊明石流家元、明石須磨さんが

今月30日、小諸高原美術館・白鳥映雪館で、

「舞の会」と題した舞踊の会を開きます。

美術館開館20周年の白鳥映雪画伯記念企画展に合わせて

映雪画伯の作品に合わせた演目を踊ります。

どんな舞台になるのでしょうか。

 

日本舞踊明石流は、平成8年6月に創流し、

ことしで22年目になります。

家元の明石須磨さんはこれまで、

国立劇場や、

朝日生命ホールなど各種の舞踊会で舞台に立ったほか、

小諸市内で、舞踊の会を定期的に開いてきました。

去年は10月に16年ぶりのリサイタルを

文化センターで開催。

明石さんが演じた

「お夏・清十郎の物語」は、大盛況を博しました。

 

須磨さん

「去年のお夏、

大成功に終わらせていただきましたね、

みなさんがぜひ先生の踊りまた見たい

と言っていただく声が

たいがいだったんですね。

それで頑張って、一年足らずになりますけれども、

何とか頑張ってもう1回

みなさんにお目にかかれればという思いがありまして

今度の踊りを企画してみました。」

今回の「舞の会」は、

開館20周年記念企画展として

「縁(えにし)をつなぐ映雪展」開催中の

小諸高原美術館・白鳥映雪館で開催。

白鳥映雪画伯の作品

「十八の舞妓」の絵をバックに

踊ります。

こちらの「古城惜春」は

明石さんをモデルに、白鳥画伯が描いた作品。

画伯とも深いゆかりのある明石さん。

白鳥英雪館で舞うのは、

白鳥画伯没後10年に合わせて

明石さんが開いた公演に続き2度目になります。

毎回、舞台で演じられるのは、

明石須磨さんのオリジナルの振り付け。

そのうち、第1部は、

白鳥画伯の「十八の舞妓」の絵に合わせた

作品となります。

 

須磨さん

「十八の舞妓は

白鳥先生がお母さんを偲んだ絵なんですね。

先生は生まれてすぐにお母さん亡くなってしまって

お母さんの顔を知らないで育った

というお話を聞きまして、

じゃあせっかく20周年ですから

そこを先生を偲んで

という形で作らせていただきました。」

 

「十八の舞妓」を踊るのは、

明石さんの孫で、小学6年生の静香さん。

2歳から始めた日本舞踊。

芸歴は10年になります。

 

静香さん

「久しぶりに白鳥先生の方で

踊らせていただくということで

とても緊張していますし、

初めての振袖でちょっと緊張していますが、

頑張っていきたいと思います。

本物の絵の前で踊っていて

それが立体感として出るということは

とても難しいことですし

それも大変なので頑張りたいです。」

 

また、4歳から時代劇に出演し、

芸歴はすでに27年という

俳優の石野理央さんは、

第2部で、明石さんの振り付けによる

「あやめ」という曲を披露します。

明石流の舞台に立つのは今回が2度目。

毎月東京から小諸に来ては稽古に励んでいます。

 

石野さん

「美術館の方もロケーションも

とても素晴らしいという場所で

踊らせていただくので本当に何か見てくださる人が

はるばる足を運んでいただいて、

すごくよかったと思ってくれるような

演目が演じられたらうれしいですね。」

 

家元明石須磨さんが踊るのは、第3部

能の演目「すみだ川」を題材にした物語です。

去年明石さんと初めて共演した

俳優の永山たかしさんが再び共演します。

息子と離れ離れになってしまう母親の心情を描いた

55分間に渡る大作となります。

 

須磨さん

「白鳥先生の美術館でやるには

この出し物が一番いいなという、

ほかのことはあまり考えられなかったんですね。

ぜひ私も初演なんですよ。このすみだ川は。

なかなか難しい題材なものですからね、

本当に苦しんで苦しんで

作った当日が本人も楽しみで

頑張ってみたいと思っております。」

 

明石須磨・舞の会は、

今月30日(日)午後1時から

小諸高原美術館・白鳥映雪館で開催。

入場料は3000円です。

当日はりんどう会とその仲間たちによるコカリナと、

童謡の会による歌、

さらには、朗読「わ」の会による朗読も披露される予定です。

「またぜひみなさんとお目にかかって

いい舞台を務めさせていただければ

幸せと思っておりますので、

ぜひお出かけいただくように

よろしくお願いいたします。」