地産地消による安心安全な食材や献立などにこだわった

小諸市独自の自校給食。

自主制作のPR動画でも取り上げている

小諸の魅力の一つです。

 

そんな小諸の給食現場を視察したいと、3日(火)、

台湾の教育関係者たちが

市役所や市内の小中学校を訪問しました。

今回の視察は、

台湾の宜蘭県から

学校給食で先進的な取り組みをしている

自治体を紹介してほしいと

長野県に依頼があったことで実施されたものです。

この日、市役所には、

宜蘭県の教育委員会や

小中学校の関係者など20人が訪れました。

小諸市では、

すべての小中学校に調理場を設置し、

各学校で給食を作る自校給食を取り入れています。

地元農家による無農薬の野菜を使用するなど、

食材にこだわるほか、

各学校に配置された栄養士が

季節などにあわせて献立を考えています。

市側からは、

そうした自校給食の取り組みの結果、

残食量が年々減少し、

平成24年度に一人当たり2.14キロだった残食量が、

昨年度には0.66キロまで大幅に減ったことが

説明されました。

続いて、一行は学校給食の現場を視察するため、

小諸東中学校に移動しました。

小諸東中学校は、

市内の小中学校の中で最も残食量が少ない学校です。

参加者らは、動画で調理の様子を学んだ後、

給食室に移動し、

出来上がった給食を

生徒たちがクラスごとに運ぶ様子を見学しました。

宜蘭県では、給食は調理師が配膳するということで、

視察団は、

生徒たち自らが給食を準備する姿に

感心しているようでした。

 

この日の献立は、

ツナと昆布の混ぜご飯や揚げ豆腐など、和食です。

視察団も給食を試食。

食欲をそそるいろどりや栄養バランスを考慮した給食に、

皆、次々と箸を伸ばしていました。

 

教育処陳処長

「食材で地元の環境を知ること、

栄養士が各学校の献立を監修することに感心しました。

また、生徒が自らの給食を教室に運んでいましたが、

宜蘭県の子どもたちは

そのまま教室で待って調理師が運びます。

子どもたち自身が給食に関心をもつよう、

まだ勉強が必要だと感じています。」

 

濱村副市長

「栄養士さんをはじめ、

学校関係者あるいは農家の方々が

一生懸命子どもたちのことを考えながら

やっていただいている給食で、誇りに思っていますので、

ぜひ大切にしていきたいなと思っています。

宜蘭県の方々から音楽としての交流や

スポーツ交流もしたいと

ありがたいお話をいただきました。

私どももそういった意味でさらに交流の輪を

広げていきたいなと思っています。」