小諸市の今後の学校改築計画に関する市民学習会が、

5日(水)市民交流センターのステラホールを会場に行われました。

 

この日会場には、地域住民を始め学校関係者など、

およそ100人が集まりました。

小諸市では現在、今年度から4 年間の、

教育振興基本計画を策定中で、

この計画の中には、

小中学校の長期改築計画も

盛り込む予定になっています。

学習会は、小諸市の小中学校の現状や、

財政の状況をデータとして示した上で、

今後の、長期学校改築計画策定の進め方について、

市民からの意見をもらおうと行われました。

会場では、市内の小中学校の築年数や、

減少していく見込みとなっている児童・生徒数の

今後30年間の推移が紹介された他、

仮に現在の児童数の規模で改築した場合の費用として、

およそ101億円とする試算が示されました。

また、小諸市の長期財政試算や、

「小諸市公共施設等総合管理計画」の

内容についても示され、

限られた財源の中で

公共施設整備の見直しを図っていかなくてはならない

現在の財政状況について、

詳しく説明が行われました。

更に、学校施設の老朽化対策として

現在国が方針を示している、長寿命化改修への転換や、

小中一貫校の取り組みなどについて県内の事例が紹介されました。

 

市から様々なデータが示された上で行われた意見交換では、

市民から、「再編や改築を考える時、

学校は地域の防災の拠点として位置づけられていることを

踏まえて欲しい」といった声や、

「学校の築年数を考えると早い決断が必要」といった声が上っていました。

また、「長寿命化や小中一貫校への移行などについては、

検討委員会を組織し研究してほしい」といった意見も

上げられていました。

 

市の教育委員会では、この日出た意見をまとめ、

できるだけ早い時期に検討組織を作り、

市民にたたき台を示していきたいとしています。