創立から50周年を迎えた長野県レスリング協会。

20日(土)には、50周年の記念式典が、

小諸グランドキャッスルホテルで開かれました。

この日の記念式典には、レスリング協会の役員や会員など、

およそ110人が出席しました。

長野県レスリング協会は、

元県議会議員で初代会長の柏木譲さん、

現在は顧問を務めている、第2代会長の油井幸一郎さん、

それに、第3代会長の、故・小林靖さんの3人が中心になり

昭和41年に創設した団体です。

その中の1人、故・小林靖さんは、

昭和29年、日本体育大学でレスリングを学び、

体育教師として小諸商業高校に赴任。

レスリングを体育の授業に取り入れるなどしながら、

指導と普及に務め、

数多くの優秀な選手を育ててきました。

長野県にレスリング競技を広めた第一人者でもあります。

小林靖さんの教え子であり、

現在、長野県レスリング協会で会長を務める

小林哲夫さんは挨拶で、

協会の創立のきっかけとなった、

小林靖さんの功績についてこのように話しました。

レスリング協会創立後、

昭和53年の「長野国体」では、

レスリング競技が小諸市を会場に開催。

成年の部で準優勝者が。

少年の部では初めての優勝者が出るなど、

好成績を収めます。

これを契機に、長野県のレスリング協会では、

国体やインターハイを始め、全国規模の大会で、

多くの優勝者を輩出するようになります。

50年の伝統と歴史を積み重ねる中、現在、

県内では、東信地区の小諸高校、小諸商業高校、

北佐久農業高校、上田西高校の4校の

レスリング部で、

それぞれに選手たちが活躍。

小諸と佐久のキッズレスリングクラブや、

中学生対象のレスリング教室なども開校し、

レスリング人口の底辺の拡大も図られてきました。

去年は、小諸高校3年の白鳥慶樹選手が、

インターハイと国体で初の2冠を達成するなど、

長野県レスリング協会の伝統に新たな歴史を刻んでいます。

小林会長は、この50年の歩みを振り返りながら、

「国体の総合優勝や、オリンピック選手の輩出など、

歴代会長らの目標を実現するために、

原点に返って努力していきたい。」などと

挨拶を締めくくっていました。

この日の式典では、

現在顧問を務めている、第2代会長の油井幸一郎さんを始め、すでに他界している、小林靖前会長ら、

協会の設立に功労のあった元役員の家族、

また、賛助企業などに表彰状が贈られました。