2月28日の木村熊二の命日にあわせ、
市内古城にある中棚荘では、蓮峰忌が執り行われました。
木村熊二は、小諸義塾の創設者です。
島崎藤村や丸山晩霞などを教師に招き、
小諸の地で日本の近代教育の礎を築きました。
88回目の命日を偲んで行われた蓮峰忌には、
小諸義塾の会の会員らおよそ40人が参列。
はじめに挨拶に立った、
小諸義塾の会の田澤義寛会長は、
かつて熊二が留学していた縁から行われている
アメリカのホープカレッジとの交流事業について紹介し、
「子どもたちには平成の木村熊二を目指してほしい」などと
話していました。
熊二が作詞した「小諸の春」を皆で歌った後には
会員の代表らが祭壇に花を手向け、
集まった全員で亡き熊二を偲びました。
会の最後には田澤会長が講壇に立ち、
「小諸義塾で学んだ人のひとり」として、
市内平原出身の林勇氏について話しました。
田澤会長は、林勇氏について、小諸義塾を卒業した後も
島崎藤村とのかかわりが深かったと紹介。
また、のちに母校である小諸尋常高等小学校で
教鞭をとっていたことについても触れ
小諸の教育にも尽力したなどと話していました。
蓮峰忌を主催した小諸義塾の会では、
「林勇氏のような先人がいたということを知らない人が多いので、
こうした事実を広め、知ってもらうために
今後も尽力していきたいとしています。