小諸市から静岡市までを結ぶ
全長132キロの高速道路「中部横断自動車道」。
平成23年には
「佐久小諸JCT」から「佐久南IC」までの
7.8キロ区間が開通しており、
現在は「佐久南IC」から「八千穂IC」間をはじめ、
沿線の山梨県などで工事が進められています。
この工事で出た残土を使った盛土工事が、
国の事業として小諸市内で進められることになりました。

今週7日(火)には、市役所で議員全員を対象に、
この盛土工事計画について、
工事を担当する長野国道事務所から、
説明が行われました。
(原稿15秒)
この計画は、公共建設工事において、土が発生する場合、
50キロメートル範囲内の他の工事へ
残土を搬出することが、
原則となっていることから、
行われるものです。

国交省が工事現場の近隣地域に希望を募り、
小諸市では、与良の旧大型商業施設VIO(ビオ)跡地と、
天池の小諸市総合運動場で、
盛土工事が進められることになりました。

そのうち、市が所有し、現在は、
小諸厚生総合病院の駐車場として利用されている、
VIO跡地は、
国道141号線との段差およそ5メートルを埋めるために、
残土を用いて盛土工事が進められます。
およそ8800平方メートルの敷地に、
およそ3万2千立方メートルの残土を搬入し、
今年11月から、来年夏にかけて、工事が行われる予定です。

もう1カ所、天池の小諸市総合運動場は、
上下二段に分かれており、
下の段の野球場の部分およそ1万8千平方メートルの敷地に、
盛土工事が行われます。
およそ12万5千立方メートルの残土を用いて、
段差およそ8メートルを埋めます。
工事は今年12月から再来年、平成28年の秋頃まで、
行われる予定です。

工事にあたっては、2か所とも、
ダンプカーによる搬入が行われることになっており、
近隣住民を対象にした説明会も今後予定されています。

なお、小諸市総合運動場の野球場部分は、
今後盛土工事のために使用できなくなることから、
市では、代替え地での活動を呼びかけていくということです。
盛土工事後の活用については、
高地トレーニング構想と合わせて、
今後の検討課題となっています。