小諸市の来年度の予算編成は、大型重要事業の着実な推進を図る一方、
市民生活のサービス低下を招かないよう配慮しながら、
子育て・教育や、生活基盤整備などに重点を置いたものとなっています。
そのうち、特に力を入れて取り組むとしている「子育て・教育の分野」では、
小学校低学年のうちにきめ細やかな指導を行い、
学習習慣や生活習慣を身につけさせるため、
小学校1年生のクラスに複数担任を配置する「小学校低学年学習支援事業」を
新規事業として打ち出しました。
予算は1642万4千円を計上しています。
新年度は7人を採用し、市内6校1学年に1人から2人を配置するとしています。
また、今年度、幼児期から、体力の向上と脳の発達を高めるために導入した、
「運動遊び事業」には、
新年度676万7千円を計上しました。
新たに、小学校低学年向けのプログラム作成に取り組むとしています。
市民が多く利用する文化センターの舞台照明設備の改修工事としては3100万円を計上しました。
環境の分野では、電動アシスト自転車の購入費の補助として100万円も盛り込まれています。
低炭素で持続可能なコンパクトシティを目指す中で、
自動車から自転車へ転換していこうという取り組みです。
また、「健康・福祉」の分野では、
「唐松市営野球場改修工事費」として、1870万円が計上されました。
ベンチ・ダックアウトの改修費用に充てられます。
「危機管理、生活基盤整備」の分野では、
災害時に避難所となる市内小中学校に、
非常用発電機と投光器を配備する費用として、200万円を盛り込みました。
交通安全通学路整備事業としては4113万円を計上。
通学路の緊急合同点検の結果に基づき、
ガードレールやグリーンベルト、歩道設置などの安全対策工事を進める事業です。
「産業・交流」の分野では、
登山者の増加に伴い、浅間山の火山館の浄化槽改修が必要になったことから、
県の補助金を活用して、バイオトイレを設置します。
予算は、4363万6千円です。
また、「移住・交流推進事業」として、1931万9千円を盛り込みました。
移住・定住希望者の支援体制の整備と、情報の収集・発信を進めていくということです。
続いて、今年度中の補正予算に前倒しで組み込み、
来年度、新年度から行われる大型事業です。
新庁舎や新図書館の整備事業として、30億8184万円が計上されました。
今年3月に着工し、完成は来年平成27年の6月の予定です。
また、新ごみ焼却施設建設事業は、
新年度予算と合わせて、9億7千846万6千円となります。
再来年、平成28年1月の本格稼動に向けて、
造成、建築、プラント工事などを行うことになっています。
これら、3月定例会に提出された新年度の予算案は、
委員会審議などを経て、最終日に議決されることになっています。