先月27日(火)と28日(水)の2日間、小諸消防署の署員が、
川に流された人の救助を想定した流水救助訓練を千曲川で行いました。
この訓練は、川の特性や救助用の資材の取り扱いなどを学ぶことで、水難事故が発生したときに、
救助者を的確に助けられるようにと、去年から小諸消防署が行っているものです。
訓練初日となったこの日は、署員14人が高瀬和弘(たかせ・かずひろ)さんの指導の下、
様々な救助訓練を行いました。
訓練では、ライフジャケットを装着した署員が、実際に川へ流されます。
署員らは流される中で、身体を護りながら泳ぐディフェンシブスイミングの方法や
水流の特徴などについて学んでいました。
続いて、救助役の署員が、ロープの入った救助資材、スローバックを岸の近くから投げ、
適切に救助者役の署員へと渡すスローバック訓練を行いました。
救助にあたった署員は、自分と救助者との距離を確認しながら、慎重にスローバックを投げます。
川の流れもあり、最初はスムーズに救助者の元へロープを手渡すことができませんでしたが
皆でアドバイスをし合うなどして、迅速な救助の方法を探っていました。
また、救出ボートの上からスローバックを投げる訓練なども行われ、
署員らは真剣な表情で、訓練に取り組んでいました。
小諸消防署では、今後も継続してこの流水救助訓練を行っていきたいとしています。