さて10日までの日程で、ほんまち町屋館などを会場にお人形さんめぐりが行われています。

 

これに合わせて2日(土)には、小諸市高齢者クラブ連合会が主催する伝統の

「わら馬パレード」が行われました。

 このイベントは、世代間の交流を図り、伝統文化を後世に伝えていくとともに、

地域の活性化につなげようと小諸市高齢者クラブ連合会の主催で行われているものです。

 この日はパレードが始まる前から、高齢者クラブ連合会の会員らが作ったわら馬が販売され、

買い求めていく人たちの姿が多く見られました。

パレードの始まりにあたって行われたアトラクションでは、

小諸馬子唄 小諸教室の酒井信敏(さかい・のぶとし)会長が伸びやかな歌声を披露しました。

続いて開会式が行われ、来賓として挨拶に立った栁田市長は、

「わら馬パレードは、世代間の交流を図り、伝統的な行事を次の世代に伝えていく貴重なイベント。

ご家族やお友達と楽しんで地元の活性化に一役買って頂きたい」と述べていました。

 開会式が終わると、多くの人たちが見守る中、いよいよパレードが始まります。

 小諸市消防音楽隊の軽快な演奏でスタートした今年のパレード。

 先頭を行く小諸馬子唄普及会の およそ2メートルにわたる大きなわら馬をはじめ、

今年も、大きさや飾り付けなどがそれぞれ違う個性豊かなわら馬が訪れた人たちの目を

楽しませていました。

わら馬を引く習慣は、佐久地域に伝わる道祖神信仰からきたもので、かつては、2月の初午の日に、

わらの馬におはぎを乗せて道祖神を参拝し、無病息災や家内安全を祈願していました。

小諸市では、この習慣が時代の流れとともに生活から離れてしまったものの、

なんとか復活させようと高齢者クラブ連合会が中心となって各種機関に協力を依頼。

平成2年からパレードとして行っています。

24回目の開催となった今年は、市内各地区からおよそ30団体、250人が参加。

それぞれに用意してきたわら馬を引いて本町や、大手、相生町など、中心市街地をまわっていきました。

中でも子どもたちは、風船などで飾り付けられたわら馬を嬉しそうに引き、

伝統文化に愛着を持つ良い機会となっていたようです。

来年で25回目を迎えるわら馬パレード。

年々、問い合わせの数も増えていて、この日も県内外から訪れた多くの観光客が

パレードを楽しんでいました。

小諸市高齢者クラブ連合会では、来年以降もこのイベントを大切に続けていきたいとしています。