児童や高齢者の福祉向上を目指し

地域で活動する小諸市民生児童委員。

その民生児童委員を対象に、

発達障害について理解を深めるための

研修会が開かれました。

 

この日の研修会には、

市内で活動する民生児童委員86人が参加しました。

 

民生児童委員は、

地域住民の身近な相談相手や見守り役として

高齢者の支援や児童福祉の向上に貢献しています。

 

この研修会は、「発達障害」について理解を深めることで

誰もが暮らしやすい地域をつくっていこうと、

小諸市民生児童委員協議会の

児童福祉部会が主催して開いたものです。

 

この日は、小諸市教育委員会の指導主事で、

過去に小諸養護学校の教員経験もある

小林由美子さんが講師を務めました。

はじめに小林さんは、

「発達障害のある人たちは生まれつきの脳の偏りで

その後の発達において「得意な面」と「苦手な面」の

アンバランスさがある」と紹介。

続けて次のように話しました。

 

また「発達障害のある人たちは、

言葉のやりとりや読み書きが苦手なケースが多い」とも

紹介され、

この日は簡単な体験学習が行われました。

 

参加した人たちが行ったのは、

左右が逆転している「鏡文字」で書かれた文章や、

「に」と「た」、「ね」と「ぬ」など、

似たような形の文字を置き換えて書かれた文章の読解です。

 

発達障害のある人の中には、

このように文字が逆さに見えたり、

文字の区別がつきずらかったりする人もいると言います。

この体験は、発達障害のある人たちの気持ちを

参加者に理解してもらうことを目的に行われました。

 

発達障害についての理解を深めようと行われた

この日の研修会。

参加した人たちは、時折メモを執るなどしながら

小林さんの話に熱心に耳を傾けていました。