現在、市立小諸図書館では、今月18日までの企画展として、

「小諸のまつり」に関する展示が行われています。

 

小諸図書館入ってすぐの

郷土のコーナーの一角で行われている企画展示。

今回のテーマは「小諸とまつり」です。

展示の目玉は、市の重要無形文化財

「健速神社祇園祭」に伝わる

「ささら踊り」の様子が描かれた「絵図」です。

個人所有の資料のため、普段は公開されていませんが、

今回この展示にあわせて

小諸図書館が特別に借り受けました。

 

かつては、健速神輿と共に、

城内に入って踊りを献上したという記録も残っている

この踊り。

展示されている絵図には、

裃を着た露払いの役人に、神官や町役人、

そして獅子や、笛と太鼓の囃子方などが列をなし、

早乙女の姿に女装した男性が

田植えの様子を表現しながら踊る様子が、

鮮明に、そして色鮮やかに描かれています。

平安時代からこの地に伝わると言われているこの踊りは、

五穀豊穣を祈るもので、

祇園祭同様、市の重要無形文化財にも指定されています。

 

こちらは、踊り手の持つ竹製の『びんざさら』。

早苗をイメージしたもので、

「ささら踊り」という名前はこの道具からつけられました。

そのほか、ささら踊りや、

健速神社祇園祭について記した書籍なども

合わせて展示されています。

 

こちらは小諸の祇園について書かれた民話集。

書籍によって書かれ方も異なるということで、

読み比べてみるのもオススメです。

 

また、市民まつりの歴史をたどる展示も。

懐かしの写真とともに、

今では「ドカンショ」として定着しているまつりが、

第一回には「どっこい」と名付けられていたことなどが記された

年表なども飾られ、

見どころあふれる内容となっています。

 

 

小諸図書館の企画展示「小諸とまつり」は、

今月18日(火)まで行われています。