現在、小諸市動物園はじめ

県内の動物園4か所の動物に

鹿肉や鹿肉ペットフードを届ける

支援型プロジェクトが

計画されています。

プロジェクトを主導しているのは、

鹿を原料としたペットフード

「Komoro Premium」の

ブランディングや販売事業を手掛けている

合同会社生物資源利活用研究所。

プロジェクトを実施するためのクラウドファンディングが

5月1日(木)から始まりました。

合同会社生物資源利活用研究所の

運営統括責任者である竹下さんに、

具体的な内容をお話しいただきます。

 

【自己紹介】

「元々私は野生動物の研究者で、

その後小諸市役所で鳥獣専門員として

勤務していたんですけれども。

昨年の4月から

『合同会社生物資源利活用研究所』という、

〝野生動物を資源化するためにはどうしたらいいか〟

ということを研究する会社を立ち上げて、

現在に至っています。

 

駆除された動物をゴミとせずに、

ペットフードやジビエ料理に使う

ジビエの原料として

製造するといったことを主に

やっております。」

 

【プロジェクトの内容・意義】

「今までは

〝製造したペットフードを

愛犬家の方々に購入してもらう〟

という形をとっていたんですが、

長野県ではまだまだ多くの鹿が

駆除されてゴミにされています。

もっと多くの鹿たちを資源として

利用するためにはペットフードだけではなく

他のことにも使えないか

ということを考えているところで、

県下の動物園から、

「今飼料代が非常に高騰して

十分なエサが与えられない」

という声も聞いたので、

じゃあ今ゴミとして捨てられている鹿を

動物園のエサとして

動物園に届けることができれば、

両方にとってWIN-WINな関係になって

上手くいくのではないかと。

ただ、そこにはどうしても

解体する方のお給料など

お金がかかってくるところがありますので、

その分をクラウドファンディングの支援

という形で集めることができないか

と考えています。」

 

【対象の動物園】

「今のところ規模の小さい動物園の方が

資金的には苦しいところがあるので、

全ての動物園にはお声を掛けさせては

いただいたんですけれども、

今回実施する動物園は、

小諸市動物園、須坂市動物園、

飯田市動物園、

松本にあるアルプス公園の中にある動物園、

この4つの動物園を想定させていただいています。」

 

【プロジェクトの展望】

「今回はとりあえず1か月間という期間限定で、

長野県下の動物園に限定して

やらせてもらっていますが、

今回のプロジェクトは

小諸市とか長野県だけの問題じゃなくて

全国の自治体でも同じように

駆除した鹿の処理方法は

問題になっていますし、

多くの動物園がエサ代には困っているので、

うちのプロジェクトを見て

「上手くいったな」ということになれば、

全国各地の動物園・自治体も同じようなことを

してくれると思っていますので、

そのモデルケースとなればいいなと考えており

もし上手くいけば

継続的に事業を続けていきたいな

と考えております。」

 

【クラウドファンディングのリターン】

「今回のプロジェクトの目的は、

〝駆除した鹿を資源とする〟

ということを支援者の方にも

多く知ってもらいたいと考えて、

リターンも想定させてもらいました。

ですので、今回のリターンとしては、

実際に動物園に届けるペットフードを、

実際にペットを飼っている方であれば

お届けすることもありますし、

ペットを飼っていない方であれば

鹿肉のソーセージを自分で食べて

動物園を応援するという取り組みもありますし、

あるいは鹿革の財布を身に付けて

プロジェクトを応援する

ということも想定していますので。

基本的にはペットフードと鹿肉のソーセージ、

そして鹿革の財布といった

鹿革製品のリターンを考えています。

あと、もうひとつが企業様の方にも

ぜひSDGs的な取り組みとして

今回のプロジェクトは考えているので、

〝企業の社会的貢献〟という意味での

リターンも考えているので、

県下の4つの動物園に

寄付者のお名前とQRコード等を付けた看板を

設置させていただくことになっています。

ですので、企業様の方は寄付された場合には

広告のような形で

「この会社から寄付がありました」

というふうな看板を

1年間設置させていただくことになっています。」

 

【動物園の反応】

「特に大型獣を飼育している

小諸や須坂のトラなどは、

食費が膨大な金額がかかってきます。

主なエサであったら鶏肉や馬肉というのが、

人間の食費と同じで

今どんどんどんどん

値上げしていっているような状況なので。

その中でも

「特にライオンやトラが

好きな鹿肉を届けられるのは

非常にありがたい」と、

「その分のエサ代を

他のところに回すことができる」

ということも聞いておりますので、

非常にありがたいというお話を伺っています。」

 

【プロジェクトの大まかなスケジュール】

「プロジェクトの公開は5月1日の

スタートになっておりまして、

この支援自体は1か月間を想定しています。

1か月間で集まった支援金を

各動物園に提示させていただきまして、

動物園で4等分して、

その金額に見合った鹿肉ならびに

ウエットフードを6月の頭には

動物園に届ける形になっています。

届ける内容としては、

冷凍の鹿肉と

長期保管のきくウエットフードがありまして、

各動物園の飼育している動物たちに合った形で

「何をいくつ欲しい」

というような指示をしてもらって、

それを送る形になります。

リターンに関しては、

もうすぐに、

これも6月中には支援があった方たちには

リターンする予定であります。」

 

【最後のPR】

「今回のプロジェクトは、

〝鹿の命を無駄にしない〟という考えと、

あとは〝ゴミにする処分費を低減する〟、

そして〝動物園の飼育動物たちの環境を良くする〟

というふうな、いろいろな意味があります。

このプロジェクトを成功するためには、

多くの方々に賛同していただき、

支援をいただくことが前提となります。

非常にいいリターンを設定しておりますので、

ぜひとも支援のほどをよろしくお願いします。」