小諸市は、令和5年度に環境省から
「脱炭素先行地域」に選定され、
「脱炭素先行地域づくり事業」として
2050年の二酸化炭素排出量実質ゼロ。
通称「ゼロカーボンシティ」を目指して
おおむね5年間の計画で
取り組みを進めています。
この一環として、「EV車」を導入し、
こもろ医療センターとで事業者間の
カーシェアを行うことになりました。
4日(金)には
市役所前でEV車の出発式が行われ、
市と病院、それに、
小諸市とゼロカーボンシティの
実現に向けた協定を結んでいる、
株式会社シーエナジーの関係者ら
およそ50人が集まりました。
市の公用車となるEV車は
日産の軽電気自動車5台です。
「地域脱炭素移行再エネ推進交付金」
を活用し、
5年リースで導入しました。
交付金の補助額は
1台につき年間75万8千円。
市は差額分として
1台につき
年間28万2千円を支払う形となります。
これまでの
コンパクトシティの取り組みを
地域の脱炭素化の
取り組みに発展させるため、
同じ敷地内にある市と
病院との間でカーシェアを行うことで、
集約された駐車場を生かし、
EV車導入と
維持にかかるコストの削減を目指します。
5台のうち1台は
こもろ医療センターが、
ケアマネージャーの
訪問事業に活用することになりました。
今回EV車の導入にあたっては、
市庁舎と市民交流センターに設置した
太陽光発電設備で発電。
発電した電気は、
市役所第2駐車場に設置した
EVスタンドに送られ、
そこから充電することで、
二酸化炭素排出量ゼロの走行を
実現させます。
これらの設置は
株式会社シーエナジーが担いました。
小諸市では今後も順次、
EV車への入れ替えを行い、
自動車の走行による
環境負荷の軽減を目指す方針です。
小泉市長
「市民のみなさんにも目に見える形で
この脱炭素の取り組みが分かる
という意味では良かったのかなと思います。
この市役所庁舎も11年経っているんですけど、
太陽光が乗っていなかった
という部分では
今回乗せていただいて、
それが有効活用されて
循環されるという形ですので、
良かったかなと思っています。
さらに計画半ばでありますので、
どんどん進めていきながら
2050年ゼロカーボンシティを目指して
頑張っていきたいと思います。」
こもろ医療センター総務人事課霜田課長
「小諸市さんが目指す
ゼロカーボンシティに
病院といたしましても
協力できるということは
とてもうれしく感じております。
病院の使命といたしましては暮らしやすい、
安心な地域づくり、
目標は同じですので、
ともに協力していけたら
と思っております。」
シーエナジー中川社長
「令和5年に脱炭素先行地域として
小諸市様と一緒に事業の採択をいただいて、
我々それから2年以上
ずっと準備などいろいろなこと
やってまいりましたけれども、
新しい設備の運開式という形でやれたのは
今回が最初ということで、
非常に私どもとしても
うれしい思いですし、
小諸市さんにとっても
すごく特別な日だと感じております。
これから先、太陽光もそうですし、
省水力ですとか
バイオガスの発電設備であるとか
いろいろな設備を今検討中
と言いますか準備作業中で、
今後数年間かけて
やってまいりますので、
改めてしっかり準備させていただきた
という思いです。」