農業関係者や地域住民などが一堂に会し、
地域の農業の未来について考える意見交換会が、
1日(土)にステラホールで行われました。
この意見交換会は、
地域別の農業の課題や
将来のあり方について
話し合う機会にしようと
小諸市農業委員会の主催で開かれたものです。
この日は、小諸市の農業者や農業委員など
およそ100人が集まりました。
現在国では、ことし3月末までに、
地域の将来の農業利用の姿を明確にした
「地域計画」を策定することを
各市町村に義務付けています。
国が施行した
「農業経営基盤強化促進法」に基づき
策定される「地域計画」。
高齢化や人口減少などで
耕作放棄地が増え、
地域の農地が守れなくなることが
懸念される中、
これまで地域の人たちが守り、
作物を栽培してきた農地を
次世代につないでいくことを
目的としています。
小諸市ではおおむね10年後を見据え、
農業者や農地所有者、
地域住民などが
市内7つの地域ごとに
「地域計画」の策定に向けて
協議を進めてきました。
この地域計画には、
将来計画と、10年後の
予定耕作者を記入した
目標地図が盛り込まれています。
この日はこれまでの話し合いの中で
策定が進められてきた
小諸市の「地域計画案」について、
市の担当者が説明。
アドバイザーとして訪れていた
長野県農業会議参事の
三井光さんは、
「長野県はコロナ禍前から
農業者が2割減少し、
今後10年間で
更に6割減少すると見込まれている。
農業関係者が激減する中で
地域の農業、
農地をどう守っていくか、
年に1度は見直しを行い、
磨き上げていってほしい。」などと
参加者らに伝えていました。
続いて、参加者は
7つの地域別に分かれ、
各地区の目標地図を見ながら、
地域の農地を守るための課題などを
話し合いました。
この日は地域ごとそれぞれに、
中山間地域での農地維持の取り組みや
耕作放棄地を新規就農希望者に貸す際の課題など、
さまざまな意見が挙げられていました。
小諸市農業委員会では
この日出た意見などをまとめ、
今月末までに「地域計画」を
策定していきたいとしています。