懐古園に隣接する鹿嶋神社では、
毎年9月6日に
例大祭本祭典を執り行っています。
これを前に、
前日の5日には
宵祭りの神事が行われ、
氏子の子どもたちが
浦安の舞を奉納しました。
宵祭りが行われたこの日は、
神事を前に、
神社境内で、
地元古城区の実業会による
屋台が立ち並び、
訪れた人たちでにぎわいました。
子どもたちの人気を集めていたのは、
鹿嶋名物の
「野菜でっぽう」のコーナーです。
当てると景品がもらえるとあって、
子どもたちは
みな楽しみながら挑戦していました。
古城実業会富岡会長
「コロナ以降やっと
通常に戻ってきた感じがしまして、
本当に地元のお祭りという形で
鹿嶋神社と古城区実業会が
中心となって
メンバーの奥さんまで含めて
協力してやっていただいています。
私の小さい頃から
野菜でっぽうってあって、
にんじんとかだいこんで
小学校の前で作ったり売ったりしていて
今の子どもは
みんな携帯とかで遊ぶんですけど、
こういう昔ながらの遊びも
本気になってやってくれていて
うれしいかなと思って。
このてっぽうも
このメンバーが
毎年つくってやっているんですよ。」
鹿嶋神社の例大祭は、
江戸時代初期からおよそ
450年近くに渡って、
五穀豊穣や地域の平穏を
祈り続けられてきた
秋の伝統の祭礼です。
神事には、神社の氏子である、
本町・田町・六供の「本町側」と
相生町・赤坂・古城・大手の「旧藩側」の
7つの区の氏子総代や
祭事委員らおよそ20人が
参列しました。
宵祭りでは
疫病退散を祈る
「湯立ての儀」が行われます。
鉄釜で沸かした
湯に入れた笹を、
神主が振り、
氏子の無病息災を祈願しました。
続いて、
氏子総代らが玉串を捧げて、
地域の平穏を祈りました。
神事が終わると、
厳かな雰囲気の中、
本町側の小学6年生5人が舞姫に扮し、
浦安の舞を奉納しました。
子どもたちは、
訪れた保護者や参拝客らを前に、
堂々とした様子で
雅やかな踊りを見せていました。
桜井氏子総代
「これは先輩たちの思いを
守っていかなければいけないと思って
頑張っています。
なかなかこういう変わったというか
神社の役員は
なかなか後釜ができないんで、
できれば若い人たちに
こういうものを見てもらって
我々若い人たちも
みんなが守らなきゃいけないという形で
やっていきたいと思っています。」
田邊総代長
「今回の子どもたちは
不安ありげに立ち上がったんですが
練習を重ねるごとに
自分たちから
もう1回、もう1回というような形で
だんだん回数を追うごとに
熱が入ってきましたね、
最後一番よい出来で上がれて
本当によかったと思います。
今までは8人いて
鈴と扇で4人で交代していたんですけど、
ことしは人数の関係で
一人で二役やってもらったので
余計にすばらしかったと思います。
450年ですかね、
鹿嶋山にあったころからね、
そして昭和24年の駅前の
都市開発でこちらの方に移って
ちょうど75年ということで
ことし写真を撮るんですけれども、
やっぱり他の神社も
そうなんだけれど歴史があります。
あるゆえに一年一年過ぎていって
しまうんですけれども、
その一年一年が
とても大切なものだと思うし、
またこの先しっかりと
後輩たちに送っていきたいな
とそれだけしかないですね。」