今から65年前に
野岸小学校を卒業した
同級生の男性4人が
市内大久保の
あぐりの湯こもろ内のギャラリーで
作品展を開いています。
この作品展は、今から65年前、
昭和34年に
野岸小学校を卒業した
同級生の男性ら
4人の作品を展示したものです。
田中武司さん、
高橋謙司さん、
小沼和夫さん、
川島博さんの4人で開催している
「同級生4人展」。
古希を迎えた2018年に
高橋さん、田中さん、川島さんの
3人展を開き、
その3年後、2021年に小沼さんも加わり
4人展を開催しました。
今回の4人展は
ことし4人が
喜寿を迎えた節目として
企画したものです。
高橋さん
「私たち同級生は
77歳「喜寿」を迎えてしまいました。
古希から始まって
第1回、第2回、第3回と
それで定年後に始めた趣味が
このように展覧会、
自分たち作品を
発表できることを幸せに感じて
今回企画した次第であります。
みなさん体力衰えていますけど、
まだまだ作品を作る
という気力はあるので
これを機会に
明日からまた精進したいなと思います。
われわれもここでやるのは
3回目ですけど、
知ってる人は
またやってくれるんかと
期待して見に来てくれています。
私たちも改めて
たくさん依頼は出していませんけど、
報道関係もこのように来て頂く、
新聞に載せてもらうと見に行くよ、
見に行くよということで
アンケートに
たくさん入っていますので
頑張っているねと
共感して頂きます。
今回で3回目と
これを機会に同級会も開きました。
東京からも来て頂き、
見て頂きました。
同級生も地元を離れた人が
同級会やろうやという声があるので
同級会を開催しながら
この様な作品展を開ければ
われわれとしても
ラッキーかなと思います。
それまでこの4人が
頑張りたいと思っております。」
油絵は与良区に住む
田中武司さんの作品です。
田中さんは
小山敬三記念小諸公募展で
何度も入選するほどの
実力の持ち主です。
田中さん
「私は絵を描く時に注意していることは
人に上手いとか下手とか、
そういう事はあまり気にしません。
どんなにその人が上手くても
その人の真似は絶対にできません。
だから、私は私の作品を作りたいと、
描きたいと、
だからこれを見て誰もが
「あっ田中の絵だ!」
と分かるような、
そういう絵を描いて
これからの健康の限り
絵は書いて行きたいと思います。
やっぱり年は取りました、
ただ絵は若いからいい、
年寄りだからいいではないんです。
だから健康であるならば80になろうが
90になろうが絵を描きますから
どんどん健康に注意して
できる限り米寿とか
喜寿とか気にしないで
書いていきたいと思ってます。」
版画作品を手掛けるのは、
芝生田区在住の
高橋謙司さんです。
高橋さんは信州版画展で
入賞した経験があります。
高橋さん
「先程言いました通り、
とうとう喜寿来てしまった感があるんですけど、
老人ですけど気持ちは
まだまだそんなことで
へこたれないよということで、
みなさん頑張っていますし、
私にしてみれば、
版画の世界では90以上でも
頑張っている人がいるから
まだまだ頑張らなきゃいかんなと
自分自身を奮い立たせている状況で
これからも頑張りたいと思います。
作品は年2つか3つやるのが
限度ですけど、なかなか大きい作品も
これから続ければいいけど
小さい作品に
シフトする方法もあるんで
版画の制作を
続けていきたいと思っています。
木彫の制作に取り組んでいるのは
市内与良区在住小沼和夫さんです。
木彫りの魅力に魅せられ、
定年退職後から作品制作に取り組みました。
小沼さん
「絵とはまた別な味わい、
版画ともまた違う味わいが
出せるんじゃないかと
そういうことを考えてやっています。
僕自身、親父が木工の関係を
やってましたんで
どうにか親父の定年後だけど
気持ちを少しでも
受け継ぎたいと思ったのが動機ですね。
僕自身も
もうちょっと新しい木彫というのを心がけて
人に訴えかけられるように
というのが今1番の目標です。
歳になってくると子どもたちに、
ところまで行かなくても
何か残せるものがあれば
と思うんですけど
なかなかそういうものがないんですよ、
今の時代。
夢中になって働いてきた
というくらいで
そういう人生において、
今、喜寿を迎えて
どうにかあと残るものを少しでも、
親父はこういうことを
一生懸命やったんだ
というものが
必要じゃないのかなと
喜寿になりまして。
木彫なんかをやることによって
健康もよくなります。
手を動かすということが
大事だと本当によく分かる。
健康に大切なことだと感じまして、
なにか動くようなことを考える。
1つの刺激を与えてあげるのが
いいのかなと思っています。
なかなか新しい取り組みというのは
大変だろうけど
どうにか趣味を生かして
なにかこういう手を使って表現する。
そういうことを
少しでも多くの人が
受け継いでいってもらえたらな
と思っています。」
竹工画を手掛けるのは、
茨城県古河市在住の川島博さんです。
川島さんが出展したのは、
古河竹工画。
「古河竹工画」とは、
茨城県古河市で生まれた工芸品です。
川島さんは、
竹工画の伝統工芸士に認定されることが
期待されるほどの腕前です。
主催した高橋さんは
「傘寿・米寿と健康な限り、
展示会を続けていきたい」と
これからの作品発表に
意気込みを見せていました。
高橋さん
「私たち仲間は気持ちが
まだまだ若いからへこたれではいかんな、
自分自身の思いも込めて、
仲間内を見ると
まだまだたくさん高齢者がいるので
それを参考にすると
へこたれないなと言うことで
頑張りたいと
そういう風に思っています。
同級生からは頑張っているね
と評価してもらえているので
これからもわれわれも
頑張れやという発信材料になれば
という風に思っています。」
この「同級生4人展」は、
今月30日(月)まで
あぐりの湯こもろ内の
ギャラリーで開かれています。