「小諸・藤村文学賞」の表彰式の翌日、

島崎藤村の命日にあたる

先月22日(木)には、

藤村記念館前庭で

「第82回藤村忌」が行われました。

 

ことし82回目を迎える藤村忌。

小諸にゆかりのある

明治の文豪・島崎藤村を偲び、

その功績をたたえようと、

毎年、藤村の命日である

8月22日に開かれています。

 

会場には、

全国の藤村文学の愛好者や

市の関係者など

およそ100人が集まりました。

 

式典では、

東京学芸大学名誉教授の

大井田義彰さんによる講話が

行われました。

題目は、「『集』の面白さ」です。

 

大井田さんは

短編集『緑葉集』について、

農家から助教授、芸術家まで、

様々なタイプの女性が

生き生きと描かれていると力説。

遊びや笑いの要素があり、

一般的な

〝文豪・島崎藤村のイメージ〟

とはまた違った

一面を見せてくれる作品だと語りました。

 

さらに、3団体が献歌として

藤村が作詞を手掛けた曲を中心に

7曲披露。

藤村のゆかりで

小諸市と連携協定を結んでいる

明治学院大学の混声合唱団

「グリークラブ」は、

コロナ禍は映像で、

そして去年から現地で

合唱を披露しています。

 

藤村忌ではおなじみの、

小諸草笛会ときらら会による演奏も。

訪れた人たちは

素晴らしい演奏に

盛大な拍手をおくりました。

 

会の最後には、

参列者一人一人が祭壇に花を手向け、

藤村に祈りを捧げました。