続いては特集です。
県内の消防訓練隊が一堂に会して、
さまざまな競技で救助技術を競う
「長野県消防救助技術大会」。
長野県消防学校で、
ことしは今月15日(土)に
開催されます。
現在、小諸消防署では
「障害突破」「ロープブリッジ救出」の
2種目の訓練が行われています。
それぞれのチームの様子を追いかけました。
長野県消防救助技術大会。
県内の消防訓練隊が一堂に会し、
さまざまな競技で
救助技術を競う大会です。
陸上の部・水上の部それぞれ7種目。
減点がなく、
所要時間が短い隊員、
チームが
上位大会へ出場することができます。
現在、小諸消防署では
「障害突破」「ロープブリッジ救出」の
2種目の訓練が行われています。
ことしは各消防署単位ではなく、
佐久広域連合消防本部全体で
若手の消防士の中から選考会を実施。
期間限定でチームが結成されました。
小諸署で訓練を行う
それぞれのチームの様子を追いました。
「障害突破」は隊員5人と、
サポート隊員1人、
それに隊長、副隊長の、
合わせて8人で構成されています。
この競技では、
高いビル間の移動、
火災による煙で
視界が悪い場所の通り抜けなど
災害で起こり得る
あらゆる現場を想定し、
障害を突破していきます。
去年まで小諸消防署として
この競技に挑み、
過去に5度、
関東大会に出場しています。
障害突破の隊長を務めるのは、
小諸市出身・在住で
現在、御代田消防署の
小林裕司さん。
関東大会への出場経験を生かし、
的確で熱いアドバイスを隊員たちに送ります。
小林裕司隊長
・過去の大会経験
「小諸消防署では
最初に障害突破という競技をやる前に
「斜めブリッジ救出」という種目で
平成15年に1度選手で
関東大会に行かせていただきました。
その後は斜めブリッジ救出が
終わってしまって、
新たに障害突破
という競技を始めたんですけど
そちらの方でも7、8年前に2回、
隊長でやらせてもらって
関東大会に行きました。」
・ことしの隊員たちについて
「ことしは佐久広域で選抜して
選手を決めたという初の年になります。
各署から障害突破を希望した隊員が
集まってきていますので
非常に活気のあふれる
やる気のある選手で
選考されております。
ただ各署から来ているので
最初はお互いに
話したこともない隊員もいたりして
なかなか障害突破は連携力が
大事になるのですけども、
そういった部分で
最初の方は
なかなか連携がとれない部分も
あったんですけども、
今隊員同士も打ち解けてきて
非常にいい雰囲気で
今ここまで来れて
いるかなと思っています。」
去年、小諸消防署として
競技に出場し、
現在、南部署勤務の原大晴さん、
原田樹さんの姿も。
去年の県大会を振り返って、
ある思いがあります。
原大晴さん
・去年を振り返って
「去年は目標である関東大会に
出場できたので
すごくとてもいい訓練になりました。」
・ことしの目標
「ことしも県大会
しっかり突破して
関東大会で
いい成績おさめられるよう
頑張りたいと思います。」
原田樹さん
・去年を振り返って
「去年は減点もなく、
県大会2位という形で
関東大会も出場できたことは
自分としても
すごく良い経験になった
と思うので
ことしも県大会突破目指して
頑張っていければなと思います。」
・ことしの目標
「ことしはメンバーの中で
2人未経験の隊員がいる中で
自分も去年関東大会出場したという
経験を生かして足をひっぱらないように、
逆にチームのみんなを
ひっぱっていけるように
頑張っていければいいかなと思います。」
去年、関東大会に出場した2人。
副隊長で、佐久広域連合消防本部の
儘田大輝さんも
隊員たちをひっぱります。
儘田大輝副隊長
・過去の大会経験
「11年前に障害突破訓練で
関東大会に出場しています。」
・ことしの隊員たちについて
「新体制になって
初めてということで
各署から選抜で
集まられた隊員たちが
一つの種目を
やるようになったんですけど
非常に雰囲気も良く
みんなで会話をしながら
励まし合ってやっている姿は
すごくいいなと感じております。」
・ことしの目標
「新体制初の県大会優勝を
目指したいと思います。」
ことし、障害突破には
県内5チームが出場。
そのうち、
上位2チームが
関東大会に進むことができます。
意気込みはー。
小林裕司隊長
・ことしの目標
「障害突破は長い競技で
たくさんいろいろな種目を
乗り越えるんですけども、
とにかく減点をなくして
それによって
後からタイムは
ついてくると思っています。
やはりまずは県大会優勝して、
さらには上位大会関東大会でも
いい結果を残せるように
頑張っていきたいと思います。」
「ロープブリッジ救出」は隊員4人と、
サポート隊員1人、
それに隊長、副隊長の、
合わせて7人で構成されています。
この競技では塔の上にいる
要救助者を救出後、
脱出するまでの安全性や
所要時間を競います。
隊長を務めるのは、
川西消防署の篠原拓也さん。
軽井沢署時代、
この種目で活躍していました。
篠原隊長
・過去の大会経験
「5年前までは選手をやっていて、
今まで過去7回大会に出させてもらいました。
引いて救出する番員と
渡過して救出する番員を
経験しています。」
・ことしの隊員たちについて
「ことしは各消防署から
希望者で選抜という形で
集まっておるのですけれども
みんなやる気もあって
若いチームなので
元気よくやって
いい雰囲気のある
チームだと思います。」
副隊長は
小諸消防署の市川健太さん。
篠原隊長と共にこの種目で
選手として出場した経験があります。
市川副隊長
・過去の大会経験
「6年7年前になるのですが
軽井沢消防署に勤務していた時代に
出場していました。」
・ことしの隊員たちについて
「この種目をやりたくて
集まった隊員たちですので
とても活気があって
しかも仲も良くて
いい雰囲気の中で訓練をやっています。」
・今年の目標
「ことしの目標は
もちろん県大会優勝して
関東大会出場することを
目標にやっています。」
そして今回、
サポート隊員として
女性隊員の姿が―。
小諸消防署 原田沙瑞乃さんです。
原田さん
・サポート隊員として大切にしていること
「自分は実際に大会には
出ないのですけど
撮影をしたり
集中が欠けてきたりすると
雰囲気も悪くなるので
声を出して
場を盛り上げたりとかしています。」
・隊員たちへメッセージ
「約3か月に及ぶ
訓練だったので
ぜひ大会当日悔いのないように
頑張ってほしいなと思います。」
ことし、ロープブリッジ救出には
県内7チームが出場。
そのうち、上位2チームが
関東大会に進むことができます。
意気込みはー。
篠原隊長
・ことしの目標
「私たち消防というのは
現場でミスが許されないのですけど、
それで大会のほうも
ミスしたら勝てないというのがあるので
それを意識して
訓練に臨んできたので
それを大会当日も発揮できるように
頑張ってもらいたいのと、
私たちもサポートを
できればなと思っております。」
目標に向けて心を一つに。
訓練隊は今月15日(土)
長野県消防学校で行われる
県大会に挑みます。