いよいよ夏山シーズン到来です。

浅間山が山開きを迎え、

8日(水)、

小諸市側の登山口となる

天狗温泉浅間山荘前では

安全祈願の神事、

そして山開きセレモニーが行われました。

 

この日は初めに行者による祝詞

玉串奉奠が行われ、

ことしも無事山開きとなりました。

 

こもろ観光局では毎年、

夏山シーズンに合わせ、

5月8日に山開き

セレモニーを行っています。

 

会場では、大浅間火煙太鼓による演舞や

数量限定で安全祈願の

紅白まんじゅうが配布され

にぎわいを見せていました。

 

また、山開きに合わせて

「カモシカ見るまで帰れまてんツアー」

と題した

ガイドツアーも企画され、

それを目当てに訪れた人も多くいました。

 

浅間山火口の西南西およそ2.3kmの湯の平には、

浅間火山観測所(湯の平)跡があります。

これは、今から113年前の明治44年に

長野県によって建設された、

国内最初の火山観測所跡です。

現在浅間山は、

先進の火山観測が

行われている場所ということで

気象庁はじめ各大学、関係機関の観測が

一番整っている状況と言われています。

 

この史跡が、

ことし新規市指定文化財候補として

答申を受けたことを踏まえ、

セレモニーのあいさつで

小泉市長は次のように話しました。

 

「小諸市の財産として、

大変この浅間登山多くの皆様を

全国または世界からお客様を

取り込むという部分で

大切な場所でもございます。

この観光と防災合わせて両立をさせていきたい、

そんな思いで小諸市はいます。

8月26日が

『火山防災の日』ということになっています。

小諸市でも、その火山観測所があった場所を

『小諸ふるさと遺産』、

また史跡指定をさせていただきました。

これからそういう部分も併せて

小諸市の財産として、

大切にしていきたいなと思います。」

その後安全祈願の火入れ式が行われ、

用意されたやぐらに火が灯されると、

いよいよ祈念登山がスタートです。

 

しめ縄が切られると、

集まった登山客らは、お神酒を受け取り、

山道を登っていきました。

 

浅間山は今月1日時点で、

噴火警戒レベルが2となっています。

山頂火口からおよそ2キロメートルでは

大きな噴石や火砕流の可能性があることから、

の河原分岐点から前掛山までの登山道は規制中です。

 

登山客

「(今日はどこからいらっしゃいましたか?)

上田市です。

コロナになってからはちょっと来てないですね。

元々生まれは小諸だったんです。

このイベント知ってて、

出る度に大体5月にね。

今は自由人になったものですから。

周りの景色が見える所まで登ったとき

…周りの山がね、

北アルプスとか南アルプスとか

よく見えますよね。

そういう所がやっぱり一番いいですね。

カモシカで来たんです。

(前にも参加されたことありますか?)

無いですけどね。

結構この辺の山いるんですよねカモシカ。

最近見たのは一昨年。

本当に至近距離で、

5mぐらい先でバッタリ会って。

正面から見て

いい写真が撮れればいいかなあと思ってます。」

 

陽の光が降り注ぐ青天井の下、

訪れた人たちは

賽の河原までの

祈念登山を楽しんでいました。