小諸の街並みを生かした写真で、
小諸の魅力を発信するポートレイト撮影会が、
市内で3日(金)に行われました。
この日、撮影会を企画したのは、
市役所に勤務する塩川弘太郎さんを中心に
写真愛好家でつくる「こも写部」です。
趣味である撮影活動を通して、
小諸の魅力をポートレイトで発信しようと企画。
運営はこもろ観光局が主体となって行っています。
去年から定期的に行っているこの撮影会。
今回はことしの春・夏に続き、
写真家の魚住誠一さん、
写真集の編集者・宮本和英さんと
タッグを組んで行う第3弾となります。
テーマは、
「写真は撮っただけではまだ半分!」。
この撮影会では、第2弾から
撮った写真を「作品化」する見せ方まで意識した講評会や、
月刊デジタルファクトリーにて
デジタル写真集の制作まで行っています。
今回は、県内外から19人のカメラマンが参加。
撮影モデルは、女優の都志見久美子さんと
モデルの脇田穂乃香さんが務めました。
参加者たちは、
カメラの機能や撮影場所の状態、
モデルへの指示の出し方など、
具体的なポートレイトテクニックを
都度教わりながら実践していました。
魚住さん
「今回人数が多いので、
いろんなシチュエーションで
みんなが撮ってるから、
それがどういうふうな上がりになるのか
っていうのがまずすごく楽しみで。
その上がりを見たうえで、
参加者が「あの人こんなふうに撮ってたんだ」
とかというところの刺激を受けると思うんですよ。
そこから派生する何かっていうのを
ちょっと今期待してみてます。
〝上手い写真〟を撮るんじゃなくて、
〝その人が撮りたい写真〟。
〝その人がどう見えているか〟
っていうところを大事にした方が
いいと思うんですね。
習字とは違って、
「先生がこう書いているのを真似て書きましょう」
ではないと思うんですよ。
自分がモデルさんを見て、
「私はこの人のここがすごくいいな」とか、
「ここにグッときたな」というところを
撮ってればいいと思うので。
あとは光であるとか、
シャッタースピードとか露出とか、
そのへんも含めたうえで
わからない人には
ちょっとアドバイスして、
それぐらいのところでやってもらってます。」
宮本さん
「「デジタル写真集にしましょう」と
それを皆さんに呼びかけて、
撮り方も変わってくるじゃないですか。
一点だけ何かいい表情のものを撮ればいい
っていうのと、
ちょっと流れで見せたいなっていうのは、
当然撮り方も変わってくるし、
そのことで写真を撮ることの面白さっていうのが
より深まるんじゃないかと。
そこがこの「こもろでポートレイト」の
一番の特徴かなあと思います。
離れた所から人を撮っても、
そこで少しカメラマンが動いても
あまり変わりませんよね。
だけどうーんと近づいていくと、
アングルは無限にあるわけです。
そうするとその無限のアングルの中に
いろんな微妙な表情の違いも出てくる。
そうすると、一点もののポートレイトとは
ちょっと違う面白さっていうのかね。
そこから見えてくるんじゃないかと、
そういうのを体験してもらいたいんですよね。」
また、企画した塩川さんは、
今後もこのような撮影会を通して小諸の魅力を発信し、
街の活性化につなげていきたいとしています。
塩川さん
「春・夏とやってきたので、
まずは秋の美しい小諸を
撮っていただきたいなーと思って、
今回はこの時期に観光局さんと一緒に
企画をさせてもらいました。
今回20人っていうかなり多めの人数で、
モデルさんも2名来てくださったので、
ちょっとそこだけ運営をする方としては
心配があったんですけれども、
今のところ上手くいっていて非常に嬉しいです。
小諸の美しさとか、
小諸のあったかい感じだったりとか、
そういったものがモデルさんとか
撮ってくれた方の写真を通して
感じていただけるようなものが
出てきたらいいなあと。
それを見た人が
「小諸行ってみたいなあ」と思うようなものが
できればいいかなあと思ってます。」