9月1日は防災の日でした。

小諸市では、災害が発生した際、

市民が迅速な対応がとれるよう

毎年この防災の日を前に

「総合防災訓練」を実施しています。

今年度は、

先月27日(日)の午前中に

市役所やステラホール、

そして市内19の区で

訓練が行われました。

 

ことしは市の総合防災訓練にあわせて、

19の区で訓練が行われました。

そのうち、相生区では、区民や区の役員、

消防団員など55人が参加。

 

この日、相生会館に本部が置かれ

依田区長が避難者数などを

市災害対策本部へ報告しました。

 

また簡易テントを組み立て

避難所を開設する手順を確認していました。

 

その後行われたのは初期消火訓練。

参加者は消防団の指導のもと、

水消火器の使い方を質問しながら学んでいました。

 

さらに包装食袋を使った炊き出し訓練を行い、

米を試食しました。

 

参加した区民

「おいしいです。

(普通のお米とは変わらないですか?)

変わらないです。全く変わらない。

もう大丈夫ですよ、

皆さん立派な人たちがいるから

安心して任せられますよ。」

 

相生区では、

区民同士の顔の見える関係を築くためにも、

年に一度の防災訓練を

積み重ねていきたいとしています。

 

相生区 自主防災委員長 佐藤重さん

「防災は普段そんなに身近ではないので

こういう機会に是非体験して

もらいたいなということで

気軽に参加いただいたかなと思います。

私自身も普段そんなに防災って

考えていないことが多いですけれども

これが考えてもらうきっかけに

なったら良いなと思います。

災害はないに越したことはないと思いますけど、

最近ひどい雨が降ったりとか

相生町もずいぶん水が流れていたりするので

気がかりになってきたなと思いますので

何かあった時には協力し合って

助け合い出来たら良いなと思います。」

 

一方、ステラホールでは公設避難所開設訓練が行われ、

災害時に避難所開設にあたる様々な課の職員

17人が参加しました。

 

訓練では市の「避難所開設マニュアル」をもとに

手順や受付業務の流れを確認しながら、

避難所の開設を行いました。

 

避難所内には床からの冷気を防ぐマットを敷き

その上にテントを設置します。

災害時の避難所用ごみ箱も設置。

また、別室では簡易ベッドの組み立ても行いました。

 

市役所会議室では、

災害時に備え、市と関係機関の連携を確認し、

災害対策本部の運営能力を強化するため

災害対策本部の設置と初動対応訓練が

行われました。

 

今回の訓練は大型で強い勢力の台風により

風水害が起きたことを想定して実施。

市役所に災害対策本部を設置し、

市の部課長や消防など関係機関からおよそ30人が

参加しました。

 

訓練ではそれぞれの対策部ごとに

被害状況を報告していきます。

 

更に市内3区に高齢者等避難指示を発令。

2つの区には避難指示を発令するなど一連の流れを

実施していきます。

 

最後は、先程開設した公設避難所を

災害対策本部がまわって確認。

受付対応や、車いすを利用する

被災者の対応の仕方などを体験して学びました。

 

災害時の一連の訓練を終え、

講評に立った小諸警察署の寺島正署長は

「災害認知時における初動対応訓練」と

「避難所の早期開設・対策本部への情報伝達訓練」の

2点に着目して講評を述べました。

 

まず、一つ目については、

「早期における災害情報の収集・集約・

共有・伝達ができていたか」をポイントに評価。

その結果、LINEを使った伝達や

音声を文字に起こす

ソフトの導入を高く評価しました。

次に二つ目について、

「いかに早く避難所を開設して、

正確な避難情報を区長と共有することができ、

地区住民と意思の疎通を図ることができるのか」

をポイントに、次のように講評しました。

 

「総合的に見まして、

非常にスムーズに

避難所の早期開設・入場のための

避難誘導もできたと、

また、区長さんとの連絡・情報収集・情報共有も

図られたのではないかということでございました。

ただ、一点、オクレンジャーで

こちらの情報が区長さんに行くんですけども、

区長さんから現場の情報を

いかに早くこっちに収集するか、

そのための人員を確保できるのかどうか等

ということが次の課題に

なってくるのではないかと思っております。」

 

小諸市では、こうした実践的な訓練を通して、

災害対策本部の運営能力を強化し、

いざという時に備えていきたいとしています。

 

市長

「昨年から、LINEを使って報告をしたり、

また各部署から、

リアルタイムの災害情報を写真で送ったり

っていうような形を想定して

やっているんですけど、

それがやはりかなりですね、

スムーズにできてきているかな

っていうふうに思います。

いざ災害が起こったときに、

やはり現地からリアルタイムで

被災状況・災害状況を送れるようになってくると

非常に我々としてもありがたいですし、

それがやはり集約という形で

次の手を打つときの判断材料になりますので、

そういうのはLINE上でも

我々の災害対策本部のメンバーで

情報共有ができるっていう部分で、

大分そこの部分が強力になってきたかな

っていうふうに思いますね。

正確な情報、また大量に

ここに集まってくる情報をいかに集約して、

的確な判断をして

市民の皆さんにお返しをしていくなかで、

やっぱり命と財産を守っていく、

その役割をしっかり果たせるための

情報収集っていうのは

やっぱり大切だなっていうのを

改めて確認しました。」