続いては特集です。

坂の上小学校では、

小諸市と姉妹都市提携を結んでいる

富山県滑川市の田中小学校との交流事業を

毎年この時期に行っています。

ことしは、8月25日(金)と26日(土)の2日間、

田中小学校の子どもたちが小諸を訪れました。

 

初日となった25日(金)には、

坂の上小学校の全校児童が

田中小学校の6年生33人と

引率者たちを出迎えました。

 

坂の上小学校と田中小学校の交流は、

昭和49年に小諸と滑川が姉妹都市提携を結んだ際、

双方の市の少年野球チームが

交流試合を行ったことをきっかけに、

その翌年から始まったものです。

以来、毎年途切れることなく続いていましたが、

新型コロナウイルスが流行した3年間は

オンラインでの交流に。

 

そして48回目を迎えたことし、

4年ぶりに田中小学校の児童を小諸市に迎えました。

 

体育館で行われた歓迎会で

坂の上小学校の児童を代表して挨拶に立った

児童会長の相場さんは、

田中小学校の児童たちへ歓迎の言葉を伝えました。

 

その後、坂の上小学校の5年生が、

南中ソーラン節を披露し、会場を盛り上げました。

 

坂の上小学校の歓迎を受け

田中小学校児童会長の高柳歩佳さんは、

これから始まる交流事業への期待の言葉を伝えました。

 

田中小学校の子どもたちは、歓迎に対する感謝として

滑川に古くから伝わる民謡

新川古代に合わせ踊りを披露しました。

 

坂の上小学校の子どもたちは、

田中小学校の6年生による滑川伝統の踊りに

見入っている様子でした。

 

坂の上小交流部部長

「コロナの関係でこういった田中小学校と

坂の上小学校の行き来をする交流

っていうのが無くなってて、

オンライン交流だけだったんですね。

周りの人も右も左もわからない状態で

探り探り昔の交流したことが

ある人たちに聞いたり、

準備はなかなかスムーズには

いかなかったんですけれども、

今回何事もなく今日ここまでこれて、

本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。

生徒たちもこういった経験が無いので、

まず7月にオンライン交流で

田中小学校の生徒の子どもたちと

顔を初めて合わせた形になるんだけど、

照れたり、音声もあまり上手く

スムーズにいかなかったんだけど、

本当にこの日を楽しみに

生徒たちも頑張って準備して

今日も張り切って

みんな朝から楽しんでいると思います。」

 

歓迎会の後には、グループに分かれ

市内を巡るスタンプラリーが行われました。

 

田中小学校と坂の上小学校の6年生の子どもたちが

2校合同のグループで市内を歩きながら、

各ポイントで協力して

小諸に関するクイズを解いたり

スタンプを押したりしていきました。

 

坂の上小の子ども

「すごく楽しかった。

ずっと仲良くできて一緒に回れたことで

より仲良くできたから良かったと思います。

こっちの学校と

どんなところが違うかとかを話し合いました。」

 

「スタンプラリーがすごい楽しかったです。

スタンプラリーでみんなで話したりして、

みんなで探したりしたのが楽しかったです。

水道が中にあったり、

給食が自分で取って行ったりするやつで

びっくりしました。

もっと仲深めたいなって思ってます。」

 

交流事業一日目。

はじめは少し緊張している様子だった子どもたちも

歓迎会やスタンプラリーを通し、

少しずつ打ち解けてきたようです。

 

交流2日目。

前日の夜は高峰マウンテンホテルに宿泊し、

星空観察を楽しんだ田中小学校の子どもたち。

 

坂の上小学校の子どもたちと共に、

松井農園に訪れてりんご狩りを楽しみます。

港町で暮らす田中小学校の子どもたちのほとんどが、

りんご狩りは初めての経験です。

 

今実っているりんごの種類がテープの色で区別されていて、

微妙に味わいが異なるりんごを

それぞれ楽しんでいる様子でした。

 

坂の上小の子ども

「これが初めてですね。

結構おいしかった。結構簡単でしたね。」

 

田中小の子ども

「楽しかったですね。食べるところがです。

(なんかお気に入りのりんごとかあった?)

今食べてるこのりんごです。

甘酸っぱいというか…

味の違いよくわかるんですよ。」

 

「(りんご狩り初めてですか?)

はい。みんなで採って、

おいしいりんご食べて、

甘いねって言って、楽しかったです。

白色のりんごが良かったです。

すごく甘くておいしかったです。

(初めての小諸どうですか?)

懐古園の遊園地が楽しかったです。

星空観察が楽しかったです。

マウンテンホテルの、

スキー場のところでやりました。」

 

また、ニジマス釣りも行われ、

魚が上手く釣れたところから

次々と歓声が沸き起こりました。

2日間を通して、

坂の上小学校と田中小学校の子どもたちは

新たな友情を育むことができたようです。

 

田中小の子ども

「(特に印象に残った活動とかあるかな?)

今やっている魚釣りです。

全く釣れないのが印象的で…(笑)

他の人と仲良くするには

自分からいった方がいい

ってことがわかりました。

滑川市はもうちょっと自然とかが少ないけど、

ここは見渡す限り自然で

違うなぁと思いました。

とりあえずいっぱい話して

仲良くなりたいです。」

 

坂の上小の子ども

「最初は緊張して

なかなか話せなかったんですけど、

2日目になってから

ちゃんと仲良く親しんで話せることができたので、

いいなぁと思いました。

滑川市の人は大体結構釣りが上手くて、

結構教えてもらって、

釣れるようになったかなぁと思いました。

(2日間の交流で1番印象に残った活動はありますか?)

スタンプラリーです。

みんなと一緒に行動して、

協力してスタンプを押せたので良かったです。

行けてない人もいると思いますので、

その人にも会って

仲良くしたいなぁと思います。」

 

坂の上小の子ども

「2日目になったらみんな楽しくなってきました。

言葉がちょっと、言い方が違う感じで

よくわかんなかったけど、まぁわかりました。

ニジマス釣りが印象に残っています。

釣ったときにバタバタバタバタなっているところ。

みんなとより楽しくやりたいです。」

 

今回訪れた田中小学校のPTA育友会の中には、

かつてこの交流事業に参加した人も。

両校の絆は、長く続く伝統の中で育まれてきました。

 

田中小育友会副会長

「小学校6年生のときに

私もこの交流事業に参加させていただいて、

今当時のことを思い出しますと、

中身はちょっと今とは違うんですけれども、

行った鬼押出しとか白糸の滝とか、

そういったところに行った記憶はやっぱり残っていて、

その当時泊まった家の方のことも覚えていますし、

それが今何十年も経って

自分がこうやって引率の立場で来たときに、

このような児童が楽しく交流しているのを見ると、

今度は引率側としてやってよかったな

というふうには感じます。

釣り堀での釣りの体験とかもですし、

子どもたちが交流事業を通じて新しい経験をして、

また一歩成長してもらえたら

すごいいいなぁと思っています。」

 

この交流事業は、

来月坂の上小学校の子どもたちが滑川市を訪れ、

再会を果たすことになっています。

 

田中小育友会会長

「本当に小諸のPTAの皆さんに

すごいお世話になったことを

本当に感謝したいと思います。

本当にありがとうございます。

スタンプラリーで

小諸の古い寺院だったりをまわれたのは

すごい印象深かったなぁと思っています。

子どもたちは来たときは

やっぱり多少堅かったですけど

歓迎式典で仲良くなって、

スタンプラリーして、

夜空を見たりいろんなことで

仲良くなってくれて、

どんどん顔は緩んできたかなぁと思っています。

10月、田中小学校として

大歓迎したいと思っています。

この交流を3年間コロナで

行けなかったことを踏まえて、

やっぱり大いなる本当の

復活の1年目としたいと思いますので、

そしてこの活動がね、

この子たちが大人になって

その子孫まで続くような活動に

なればいいなと思っています。」