小諸市教育委員会では

今後の小中学校の再編・統合に向けて、

「小諸市学校再編計画案」を策定する方針です。

この計画の策定に向けて検討が進められてきた

芦原中学校区の統合小学校は小中併設の形で

進められる見通しです。

今月13日と14日の2日間、

芦原中学校で小中併設による統合小学校に向けての

説明会と見学会が開かれました。

 

学校再編の議論の現状を知ってもらおうと

芦原中学校で開かれた説明会と見学会。

市の民生・児童委員や教育委員、

それに市民など43人が参加しました。

 

小諸市教育委員会が去年6月にまとめた、

「小諸市学校再編基本構想」では、

建物の老朽化や児童数の減少などから、

芦原中学校区にある

坂の上小学校、水明小学校、千曲小学校の3校を

統合する方針を示しています。

 

また、校地は「芦原中学校に可能な限り近く、

既存3小学校からなるべく離れないことが望ましい」とし、

市内全ての小中学校で教育目標を統一し、

9年間の一貫したカリキュラムづくりを行うことなどが

示されています。

 

これに基づき、小諸市教育委員会では、

芦原中学校区の再編に向け、

新校地を盛り込んだ「学校再編計画案」を策定するため、

去年9月から「検討懇話会」を設け検討を進めてきました。

 

ことし3月に行われた懇話会では、事務局側が、

これまでの検討の結果を踏まえ、方針を発表。

芦原中学校に校舎を新設し、小中連携となる

「小中併設校」の案を示しました。

 

この日の説明会では、教育委員会の職員が

懇話会や市民説明会を踏まえた上での方向性や

施設面や通学区などに関する

細かな検討事項などについて説明。

 

また「小中併設案」が実現した場合、

学校内に交流スペースを作り、

学年を超えた交流や先生同士のコミュニケーション、

そして地域での活用スペースとすることを

引き続き考えていきたいと話しました。

 

続いて行われた見学会では

芦原中学校の半田教頭の案内のもと、学校内を回り、

学習環境や建物の配置などについて現状を把握しました。

 

質疑応答の時間には、参加者から

「統合後に入学する児童や生徒の保護者に

直接説明をする機会を設けてほしい」

「川辺地区は学校がなくなるため、

子どもの声が届く居場所を作ってほしい」

といった意見も上がりました。

 

今後は今回の説明会と見学会の意見を踏まえ、

新校地を盛り込んだ「学校再編計画案」を決定し、

市民説明会とパブリックコメントを実施する予定です。

その後、教育委員会で計画策定、議会の議決を目指します。

芦原中学校区の統合小学校は

令和10年4月の開校を目指しています。