飯綱山公園の官民連携魅力向上事業として

工事が進められてきた

ワイナリーとレストランを併設した新施設「スタラス小諸」が

今月20日(月)待望のオープンを迎えました。

県内初となる

Park-PFI、公募設置管理制度を活用した

施設となります。

 

「スタラス小諸」オープンを迎えたこの日は、竣工式が行われ、

運営会社である

株式会社グレーベの吉岡秀之代表取締役をはじめ

市の関係者や施工業者など、

およそ60人が出席しました。

 

小諸市では

飯綱山公園のさらなる魅力向上や利用者増加を目的に、

Park-PFI、公募設置管理制度を導入。

飯綱山公園の魅力向上事業計画を民間事業者から

公募しました。

 

Park-PFIは、

これまで行政が担ってきた公園の管理や運営の一部を

公募によって選定された民間事業者に委託するもので、

飲食店や売店などの施設を設置し、

その収益で、公園の整備などを一体的に行う

事業者を公募により選定。

選ばれた事業者が主体となって事業を実施していきます。

 

公募によって選ばれたのが、株式会社グレーベ。

小諸市内で、

「こもろっこファーム&ワイナリー」を運営し、

ワイン用ぶどうの栽培を手掛けています。

 

今回、グレーベが飯綱山公園内に新たに建設したのは、

ワイナリー・ショップ棟とレストラン棟を併設した

「スタラス小諸」です。

 

ワイナリー・ショップ棟である「こもろっこファーム&ワイナリー」は、

「見せるワイナリー」を目指し、

訪れた人が製造工程を見て楽しめるようになっています。

 

「こもろっこファーム&ワイナリー」では、

後平や糠地、芝生田などの耕作放棄地で

令和元年から開墾を開始。

現在は10か所、6.5ヘクタールのほ場で

ワイン用ぶどうを栽培しています。

 

オープンに合わせて自社栽培のぶどうを使用した

ゼロビンテージのワインを少量リリース。

 

ことし夏ごろ、委託醸造により

ファーストビンテージのワインをリリース予定です。

「こもろっこファーム&ワイナリー」での醸造開始は、

ことし秋に収穫したぶどうからとなります。

 

また、敷地内にもワイン用ブドウ畑を整備し、

希望者と共に植栽も計画中。

今後、ほ場は10ヘクタールまで増やす予定です。

 

ワイン用ぶどうのほ場とワイナリーを結ぶツアーも計画。

移動手段として三輪自動車「トゥクトゥク」を運行します。

 

小船さん

「このスタラス自体がどこを見渡しても

景色の良い場所でここで醸造していくわけなんですけども、

ワイナリー自体も卵型のコンクリートエッグの導入だったりだとか

樽を置くラックに関してもまだ日本で使ったことのない

新しいものを使ったりしているので、

自社醸造はこの秋からなんですけれども、

そういうところを見に来てもらえたらと思っております。」

 

なおワイナリー併設のショップ内では、

自社製造商品を始め、

小諸市内の農家や事業者の商品を販売。

世界各国の有名なワインを試飲できるコーナーもあり、

ゆくゆくは自社のワインも試飲できるようにするということです。

 

レストラン棟では3つの店舗展開に。

一つ目はイタリアンレストラン「グロワーズキッチン」。

自社栽培の米や野菜、小諸産の食材を活用。

テラス席もあり、眼下に広がる小諸の景色も一望できます。

ペット連れでも入ることが可能です。

 

予約すればテラスとつながる個室を利用することもできます。

 

2つめは、焼き肉とジンギスカンの店「KOMOJIN」。

窓一面に広がる浅間山麓の風景を眺めながら、

信州牛と神戸牛の焼肉やジンギスカンを

小諸産の野菜と共に味わうことができます。

 

そして3つめは鉄板焼きの店「SHU」。

信州プレミアム牛や神戸牛を使用し

シェフが目の前で調理するスタイル。

プライベート空間で自社ワインと本格鉄板焼きを楽しめます。

 

スタラス小諸のレストランは、

どの店も小諸市民であれば、専用のメンバーズカードを使用して

ランチの割引や

サラダやパン、コーヒーなどの無料特典もつくということです。

 

その他、施設の中間スペースは、

シンボルツリーとなる「メタセコイア」を植栽したツリーテラスに。

工事中に採掘された石を活用し、

屋外テーブルとベンチも設置しました。

 

中央階段の真ん中には花壇を設け、

6月頃、地元後平区の区民と共に花の植栽を行う計画です。

 

飯綱山公園内には、

農業体験ができる畑やキッズパーク、

芝すべり広場なども整備。

毎月イベントも開催予定です。

 

「農業で人と人をつなぎ、ふれあいを生み出す」をコンセプトに、

農業体験ができる体験型公園施設として、

訪れた人同士の交流の場の創出も目指しています。

 

小泉市長

「私も市長就任以来、せっかく高原美術館があって楽しめるのに、

お茶を飲める場所がないと言われていました。

今回グレーベさんがショップ、ワイナリー棟、

レストラン棟を作っていただきましたけれど、

お食事、カフェ、そんな機能も備えていますし、

小諸の象徴であるワインのワイナリーもできるということで、

この場所にあるべくしてできた施設ではないかなと良かったと思います。

行政だけでは立ち行かない場面が多くあると思います。

民間のみなさんのノウハウとか持っている資金、

人材を最大限生かしていただいて、

小諸市と共にパートナーとして一緒に歩んでいくことが

この地域の発展にもつながると思っております。」

グレーベ吉岡社長

「私自身が小諸がすごく好きで、

関西から私はやって来たんですけれども、

本当小諸の人たちにすごく優しくしてもらったり

助けていただいてりしていただいて、

本当恩返しではないですけど、

何か小諸を盛り上げたりとか微力なんですけれども、

活性化につながればなという思い。

あとはこんな素敵な飯綱山公園の景色、

場所が生かされていなかったので、

もっと小諸市民の方に自分の街が

こんな素敵な景色があるんだよというのを

知ってもらいたいなというのもあります。

本当に朝も昼も夕方も夜も素敵な場所なので

ぜひ訪れてみていただきたいと思います。

やはり小諸産にこだわっているというところで、

レストランですと、

私たちが自社で作っている小諸産のコシヒカリ、

野菜を提供できるというところ、

ワイナリーの方は自社栽培100%のワインを提供できる。

そしてあとはやはり小諸市民のみなさんに

食べに来てもらったり、

遊びに来てもらいたいので、割引だったり、

カードを作って、来ていただこうかなと思っています。」

 

飯綱山公園の新たな名所として。

美術館やハローアニマルなどの施設との

相乗効果も期待されています。