活火山、浅間山を知り、火山災害に強いまちづくりを

推進するため、

11日(土)、ステラホールで講演会が行われました。

 

この日は消防団員や各区の区長など

市民らおよそ150人が集まりました。

 

浅間山火山防災講演会は、

活火山である浅間山への理解を深めることで、

火山災害に強いまちづくりを推進しようと

小諸市が毎年この時期に開いているものです。

 

3年ぶりに対面での開催となった今回、2人の講師が登壇。

はじめに、気象庁浅間山火山防災連絡事務所の

飯島所長が「浅間山の現状と火山防災について」と題し、

講演を行いました。

 

飯島所長は浅間山の現状について、

おととし8月に噴火警戒レベルが2から1に引き下げられて以来

落ち着いているとして、

次のように話しました。

 

「現在としては、噴火警戒レベル1、

活火山であることに留意ですが、

浅間山の火山活動は低下した状態ですが、

今後も火口500mの範囲に影響を及ぼす程度の

小規模な噴火の可能性がありますので、

自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

突発的な火山灰噴出や火山ガス等に注意してくださいと、

改めて火口から500mのところは入らないで頂ければと考えております。」

 

また日本最初の火山観測所ができたのが

小諸市であると話し、

その設立日を火山防災の日にするなど

防災意識を高めるための提案もしていました。

 

その後、「浅間山の噴火史と小諸市」という演題で、

火山地質学を専門とする、

日本大学文理学部の安井真也教授が講演。

 

安井教授は、

普段は高原野菜や温泉といった火山の恵みを受けつつ、

火山の性質を知って

正しく恐れることが大切だと説明しました。

 

参加者たちは、講師の話に熱心に耳を傾けている様子でした。