先月28日は小諸義塾の創設者、木村熊二の命日でした。

亡き熊二をしのび、28日(火)には蓮峰忌

執り行われました。

 

木村熊二は、明治時代の教育者です。

その生涯を教育に捧げた熊二は、

明治26年私塾 小諸義塾を創設。

 

教え子だった文豪・島崎藤村を、

小諸義塾の講師として招いた他、

画家・丸山晩霞など優秀な講師陣を小諸義塾に招き、

小諸の近代教育の発展に尽くしました。

 

木村熊二の功績を伝えようと、

平成5年に市民有志が立ち上げた「小諸義塾の会」。

熊二の命日である2月28日に

毎年熊二をしのび「峰忌」を行っています。

 

96回目の命日となることしは、

小諸義塾の会の会員およそ20人が集まりました。

会員を集めての開催は3年ぶりとなります。

 

会員らは熊二が作詞した「小諸の春」を歌い、

亡き熊二をしのんで、祭壇に花を手向けました。

 

その後、東信史学会と小諸義塾の会会員の丸山厚至さんが

「明治16年、初めて小諸を訪れる」

というテーマで講話を行いました。

 

丸山さんは、

熊二が明治16年に初めて小諸を訪れる前後のエピソードを

さまざまな資料や写真をもとに詳しく説明。

また熊二が日本の近代文化の発展に貢献したことや

多くの文化人との交友歴を持っていたことなどを語りました。

 

さらに小諸高校と小諸商業高校の再編統合による

新校の名称が「小諸義塾高校」に固まったことを受け、

「小諸義塾」の開校から閉校までの歴史を

伝えていく大切さを述べていました。

 

小諸義塾の会では

多くの人に木村熊二の功績を知ってもらうために

今後もこの蓮峰忌を続けていくとしています。