市が保有する小諸宿本陣主屋が、

新しく飲食店としてオープンすることになりました。

運営を行うのは、

長野市で結婚式場などを経営する株式会社藤屋です。

これを受け、市と藤屋は、

23日(月)に市役所で、合同記者会見を行いました。

 

この日、会見へ出席したのは、

株式会社藤屋の

藤井大史郎代表取締役と

経営戦略室の篠原裕樹さん。

また市からは、小泉市長や

商工観光課職員らが出席しました。

 

今回、「小諸本陣主屋活用プロジェクト」として、

市の商工観光課が、

より一層の誘客を図ることを目的に、

本陣主屋の新たな活用方法を検討。

 

その結果、より多くの人が集まる施策として

飲食機能を施すこととなり、

市の働きかけで

株式会社藤屋と連携する運びとなりました。

 

株式会社藤屋は、長野市善光寺前にある

レストラン兼結婚式場

「ザ・フジヤ・ゴホンジン」を営む企業です。

 

創業は、江戸時代の初期、1648年。

もとは北国街道沿いの「御本陣藤屋」という旅館で、

参勤交代の際に多くの大名が利用しました。

 

その後、平成9年には建物が国の登録有形文化財に。

2006年からは宿泊業を休業し、

レストラン兼結婚式場という

現在の業態へ転換しています。

 

本陣主屋も、かつては北国街道沿いにあり、

江戸時代、参勤交代などで多くの大名が利用。

現在は、小諸宿の歴史資料館として、

平成9年から大手門公園内に移築復元されています。

 

市は、歴史的な建物を活用し

新たなサービスを展開している藤屋のビジネスモデルや

ブランド力に着目し、

1年半もの間交渉を重ねてきました。

 

市長

「今回の本陣主屋の新たな活用は、

すでに多くの民間事業者が取り入れている古い建物を活用した

ビジネスモデルとブランド化のノウハウを、

行政としてもそれを取り入れて、

エリア全体の価値と魅力を向上させて

さらなる人の流れを誘導するものに

繋げていきたいというものであります。

その結果得られる、進化した小諸のブランド力、

また集客力を町全体で共有し、

さらに多くの皆様が小諸に集まるような形を

目指していきたいと思っております。」

 

藤屋代表

「ちょうど昨年12月に市長とお話する時間を頂いたときに、

いわゆるウェルネスシティのお話をお聞きしました。

我々藤屋もただ単にレストランや結婚式をやる場ではなくて、

いかにして幸せなときをもっと幸せに過ごしてもらえるかっていう思いを

ずっと大切にして運営をしております。

そういう意味では、すごく共感する部分がありまして、

あの場所にまた行きたい、

誰かを連れていきたいと思えるような。

そういう何か、ただのお店というよりは、

一つの場所としての価値を高めていければいいなと思います。」

 

想定する利用シーンは、

イタリアンレストランとしてのランチやディナー営業、

また将来的には小規模なウエディングでの利用も

予定しているということです。

 

レストランは、ことし秋に開業予定。

また本陣主屋の改修費は6200万円で、

うち2720万円を市や国の補助で

負担することになっています。

市と藤屋はオープンに向けて、

引き続き準備を進めていきたいとしています。

 

小泉市長

「小諸が今、様々な形で週末は人流ができたりですね。

それから移住者が増えてきたり、

また出店が相次いだり、郊外においては、

企業さんの工場等がどんどんできてきたり、

この勢いを止めたくない、一過性のものにしたくない。

これが当たり前になるような形の中で、

今回のプロジェクトというものが、

位置づけられるといいなと思っています。

こういう本当に有名な企業さんが

小諸に来ていただけるということは、

裏を返せばそれだけ今小諸に勢いがあるっていうことですので、

これを常態化していく。

常にこうだっていうきっかけになるように、

我々も頑張っていきたいなという風に思います。」

 

藤屋代表

「我々もいわゆる小諸市さまとの共同というのは

初めてですので、通常我々だけがやる形よりも、

もっと小諸市の方たちのお力をお借りして、

普段ではできないこととか。

あの施設をフルに活用して、

ただのレストランではない形で、

あの場所を活用したイベント等含めても

やっていきたいと思っているので、

私も楽しみなんですけどもっともっと

地元の方に楽しみにしてほしいなと思っていますので、

よろしくお願いしたいと思います。」