小諸市教育委員会では

今年度中に「小諸市学校再編計画案」を策定する方針です。

現在、この計画の策定に向けた

検討懇話会が設けられていますが、

併せて、市内6つの小学校を会場に、

検討状況の中間説明会が開かれています。

 

先月25日、坂の上小学校を会場に開かれた説明会には、

保護者や区の役員、それに教育委員など14人が参加しました。

 

小諸市教育委員会が去年6月にまとめた、

「小諸市学校再編基本構想」では、

建物の老朽化や児童数の減少などから、

芦原中学校区にある

坂の上小学校、水明小学校、千曲小学校の3校を

統合する方針を示しています。

 

また、校地は「芦原中学校に可能な限り近く、

既存3小学校からなるべく離れないことが望ましい」とし、

市内全ての小中学校で教育目標を統一し、

9年間の一貫したカリキュラムづくりを行うことなどが

示されています。

 

これに基づき、小諸市教育委員会では、

ことし3月までに新校地を盛り込んだ

「学校再編計画案」を策定する予定。

有識者や市民の代表による「検討懇話会」では、

一つ目に、芦原中学校に近い水明小学校を統合小学校とする、

小中近接の案。

二つ目として、芦原中学校地に校舎を新設し、

小中連携となる小中併設校の案で検討中です。

 

その中で、先月開かれた検討懇話会では、

「小中併設の方が児童・生徒の交流が盛んになるのではないか。」

「小中併設の方が

コスト削減が期待できる。」といった声が上がった一方、

「小中併設の場合、

教室やグラウンドの広さを確保できるのか。」といった声も

上がっています。

 

この日の説明会では、

山下教育長や教育委員会の職員が

これまでの検討結果や

近接案・併設案の双方の活用イメージを始め、

それぞれの建設コストなどについて説明。

その上で、参加者との意見交換が行われました。

 

参加者からは、

「小学校の統合や小中一貫で目指したいものは理解できるが

小中一緒の敷地によって教室や体育館の確保が難しくなり

授業に弊害が出てくるのではないか。」といった

不安の声も上がりました。

 

また、「子どもたちが、新しい学校に来て良かったなと言えるような

学校をつくるのが大人の責任。」などといった意見や、

「通学距離が長くなることで、

子どもたちの安全面が心配」といった声も

上がりました。

 

教育委員会では参加者からの意見に対し、

「不安が解消されるように取り組んでいきたい。」などと

説明しました。

 

今後は市民の意見も踏まえ、ことし3月までに、

新校の校地を盛り込んだ「学校再編計画案」を策定し、

4月以降、市民説明会とパブリックコメントを実施。

その後、教育委員会で計画策定、議会の議決を目指します。

芦原中学校区の統合小学校は

令和10年4月の開校を目指しています。