浅間南麓こもろ医療センターでは19日()に、

第5回病院祭を開催しました。

ことしは、バーチャルとリアルを掛け合わせた、

ハイブリッド形式で行われました。

 

浅間南麓こもろ医療センターでは、

地域住民へ病院の機能を理解してもらうとともに、

職員とのふれ合いで地域交流を深めるため、

毎年、病院祭を行っています。

 

ことしのコンセプトは、

「コロナなんかに負けないぞ!GO TOハイブリッド病院祭」。

病院祭をバーチャル空間で開催するほか、

例年同じ日に行っている

地域医療懇談会をリアルイベントとして企画しました。

 

バーチャル病院祭は、去年初めて実施。

ことしは、バーチャル空間を拡張して、病院内だけではなく、

老人保健施設こまくさ内も探索できるようになりました。

バーチャル空間のなかでは、

パネルや動画、クイズなどを楽しむことができます。

 

また、ベルウィンこもろでリアル開催された

ことしの地域医療懇談会は「地域包括ケア」がテーマ。

厚生労働省老健局総務課 課長補佐の

菊池 一さんと

院長の橋本晋一さんによる

対談が行われました。

 

対談では、菊池さんと橋本院長が、

行政・医療それぞれの立場から、

小諸市の地域包括ケアの課題をこう語りました。

 

「医療と介護の線引きというところはありますけれど、

線引きをなるべくさせないようにするために

この連携というところを提唱しているところでございます。

だから具体的にドクターとか看護の方だけではなくて

医療に関わっているいわゆるソーシャルワーカー。

メディカルソーシャルワーカーの方と

ケアマネさんが繋がることとかですね。

例えばそういう方の情報網の中で

先ほどの見落とされがちだった方を

速めに手を打てるようにすることが大事なところだと思っています。

横の連携っていうのは実はあんまり慣れてなくて、

病院とそれから施設の中で、連携連携って言われていますし。

それから実は、小諸地域でも病院と

それから施設の方々と年に何回かお話をする機会があるのですが。

それが何かあったときに、

うまく機能しているかっていうと、

もうちょっとテコ入れしていかないといけないのかなと。

今後キーワードとしては、連携じゃないかと思っています。」

 

訪れた参加者は、

メモを取るなどして熱心に耳を傾けている様子でした。

 

主催者

「住民の皆さんと直接触れ合いたいっていうのはあるんですよね。

ただそれが、コロナ禍でできないものですから、

それでもなんとか病院祭を続けていきたい、

ということでバーチャルにしました。

やはり今病院の方で直接来ていただくわけにはいかないものですから。

それでもなんとか交流の機会ができないかな

ということでこういう講演会を企画させて頂きました。

地域包括ケアっていうテーマがまだちょっと住民の皆さんにとっては

リアルではないんだろうとおもいます。

ただ、これから地域が衰退していくだとか、

人口が減るだとか、

あるいは医療や介護の担い手がなくなっていくよって言った時に、

私たちどうやって過ごせばいいの?っていうことを

これからもっと議論しなくちゃいけないんですよね。

そこらへんの一つのきっかけづくりになったと思いますし、

これが続いていけばなおいいかな、という風には思います。

これからの時代も見据えてですね、

バーチャルの部分ももっと充実させていければ

もっと楽しくなるんじゃないかと思いますので、

より楽しい病院祭をこれから作っていきたいと思っております。」