ことしで6回目となる児童や生徒を対象にした

「音楽のまち・こもろ作曲コンクール」。

5日(土)には、このコンクールの入賞者らが集まり、

ステラホールで表彰式が行われました。

 

『音楽のまち・こもろ作曲コンクール』は、

音楽好きの若者を育成し、

音楽文化の発展につなげるとともに、

まちじゅうに音楽があふれる小諸を目指して、

市内の児童生徒を対象に、

5年前から行われているものです。

 

おととしからは、従来の作曲部門をA部門に。

音楽のすそ野を広げようと新たに設けた部門を

B部門として、募集が行われています。

 

A部門に応募があったのは、

小学生が17作品、中高生が6作品の

あわせて23作品。

作曲家や音楽関係者など専門家による予備選考を実施し、

優秀賞4作品、佳作7作品が決定しました。

 

最終選考には、

アニメやドラマ、映画の音楽を担当するなど、

多方面で活躍している、

筑北村出身の作曲家、

横山克さんや、

昭和音楽大学 講師の

尾崎進亮さんなどが携わりました。

 

最終選考では、

優秀賞4作品の中から2作品が最優秀賞に。

ことしは、

野岸小学校2年の原田榎乃さんの作品

「みんな元気にな~れ♪」と、

小諸高校3年の上村勇希さんの作品

「憩い」が受賞。

 

さらに、上村さんの作品がグランプリに選ばれました。

 

原田さん

「私はピアニストになりたくて色んな人が作った曲を弾いていますが、

去年から自分でも曲を作ってみて、

曲を作ることは大変なんだなあと思いました。

これからは、また楽譜に書いてあることをよく見て、

取り組んでいきたいです。

きょうは本当にありがとうございました。」

 

上村さん

「来年から僕の曲が流れるということでとても嬉しくて、

僕の曲が小諸市の皆さんに

なじみのあるような曲になってもらえたらいいなと思っています。

憩いという題名にしたのは、

その曲が流れている時間だけでもほっとできるような

そんな時間を提供できたらいいなと思ってこの曲を作りました。

この曲は思い付きで、パッと浮かんだので

1週間かからないくらいで作りました。

小諸市はとても景色が綺麗なので、

普段からそういう景色とか見るようにしていて、

そういうときにこういうメロディがあったら綺麗なんじゃないかなと思って

うちに帰ってその曲を弾いてみたらいいなと思って、

楽譜に起こしてみました。」

 

またことしから新たに、審査員特別賞も設定。

去年グランプリに輝き、

ことしは優秀賞を受賞した、

美南ガ丘小学校4年の

平木二胡さんの作品、

「風の行方」が選ばれました。

 

平木さん

「2連続グランプリは無理だなと思っていたので、

新しい賞が取れてよかったなと思っています。

三重奏することで、思いとか気持ちとかが増えていったりとか。

あとはハーモニーとかの難しさも去年よりは

ランクアップしたというか弾くのも

小さい頃よりはどんどん上手くなっているので。

だから、三重奏にして

どんどん難しくしちゃおうと思って三重奏にしてみました。

小諸の風をイメージして。

小諸の風はなんか私からしたら

きれいな風なイメージがあるので、

きれいな風をイメージして作りました。

名前の通り、風なんですけど。

その風みたいに思い出を思い出してほしいなって思って作りました。」

表彰式では、優秀賞や佳作に選ばれた子どもたちが、

自身の楽曲を演奏する場面もあり、

訪れた人たちを魅了していました。

 

また、B部門には、市内の小中学校から、

154作品の応募が寄せられました。

このB部門は、

8小節のメロディを考えるもので、

気軽に作曲に挑戦できるようになっています。

 

優秀賞には東小学校6年の

横尾咲綺さんと

望月姫菜乃さんの2人による

「がっきのリズム」と

小諸中学校3年の東凛夏さんの「朝」、

が選ばれました。

 

今回グランプリに選ばれた、上村さんの作品「憩い」は、

来年1月から、防災行政無線で、

夕方5時のサインメロディとして採用されます。

 

最優秀賞の原田さんの作品

「みんな元気にな~れ♪」を始め、

受賞作品は、CTKの番組でBGMなどに採用される他、

音楽のまち・こもろミニコンサートや、

市内の各種イベントでBGMとして流れます。

B部門の優秀賞受賞作品は、小中学校で昼の放送など

校内放送の音楽として採用される予定です。