県内の消防訓練隊が

一堂に会して、様々な競技で救助技術を競う

「長野県消防救助技術大会」。

ことしは18日(土)、長野県消防学校で開催されます。

小諸消防署からは、「障害突破」と呼ばれる

救助の花形競技に若手消防士たちが挑みます。

 

小諸消防署障害突破訓練隊。

大会への出場を目指し、期間限定で結成されるチームです。

若手の消防士の中から選考会を行い、

特に体力や技術力に優れた隊員5人と、

サポート隊員1人、

それに隊長、副隊長の、合わせて8人で構成されています。

 

そんな訓練隊が挑むのは、「障害突破」。

高いビル間の移動、

火災による煙で視界が悪い場所の通り抜けなど

災害現場で起こり得る、あらゆる障害を突破していくという

難関の競技。

救助の花形とも言われています。

小諸消防署障害突破訓練隊はこの競技で

過去に4度、関東大会に出場している、

県内でも強豪チームです。

 

そんな訓練隊。

隊を率いる隊長を務めるのは、3年前に副隊長として、

関東大会出場を経験している篠原拓也さん。

ことし、隊長に就任しました。

去年は新型コロナの影響で関東大会が中止となりましたが、

県大会では2位となり、

本来なら関東大会出場を果たしていたはずの

小諸消防署訓練隊。

ことしこそはと隊員たちを鼓舞してひっぱります。

 

隊長

「去年は私副隊長としてやらせていただいて

県大会は突破はできたんですけれども、

また夏のコロナの流行というのがあって

関東大会が中止になってしまったんですけど、

今年隊長をやらせていただいていて

例年通りできればというところはあるんですけれども

その気持ちも隊員が一番悔しい思いをしているので、

その部分でしっかり県大会を突破できればなと思っております。」

 

こう話す篠原隊長。ことしの隊員たちについてはー

 

「今年の訓練隊は私が副隊長になった当初からいる隊員も

何人かいるんですけれども

ことしが何かこういうことやれというのではなくて

自主的に自ら考えて訓練内容を考えたりですとか

自分たちに何が足りないのかというのを

おのずと自分たちでできるメンバーだと思っておりますので、

非常に私としても心強いチームメンバー、構成になっております。」

 

頼もしいメンバーたちと

隊長が太鼓判を押すことしの訓練隊。

目標として掲げている思いがあります。

 

「私たち訓練隊、ことしのスローガンというのが自分、

己に打ち勝って、さらに訓練を通す中で己の魂を磨け

ということを言っているんですね。

さらにラグビーの日本代表の「ワンチーム」という言葉ですね、

やっぱりみんなが一人ずつ勝手な行動をしてしまうと、

現場でもそうなんですけれども、

動きが合わなくなってきて、

タイムがどんどん遅れてしまうということがあるので、

チームが一つ、ワンチームになって

自分に勝って仲間と一緒に勝利を

勝ち取ろうという気持ちを大事にしてやっています。」

 

ワンチーム。心を一つに取り組む訓練隊。

全員20代の若手のチームで、

ほとんどが去年からの継続のメンバー。

そのうち2人は過去に関東大会を2度経験しています。

去年は関東大会が中止になっただけに、

ことしの大会にかける思いもひとしおです。

 

宮坂隊員

「大会直前にきてみんな調子も上がってきて

県大会突破できるタイムが出ているので調子はいいです。

やっぱり障害突破という種目は

どっかで一人がミスをしたらタイムに直接影響してくる競技で、

かといって誰かひとりが速いタイムを出せても

それもチームとしてのタイムは縮まるものでもないので、

チームが一つにならないと

タイムが縮められない競技なので

ワンチームということで今年やっています。」

 

渡邊隊員

「去年は5月まで大会に向けて訓練をしていたんですけど、

途中で肉離れで訓練参加できなくなってしまって

大会にも出られなかったので、悔しい思いをしたので、

今年は怪我無くここまでこられて、

チームのタイムもいい感じに上がってきているので、

このままの調子でできることをやっていければなと思っています。」

 

掛川隊員

「とてもいい雰囲気でチーム一丸となってできているので、

このチームの強みはチームワークの良さと

雰囲気の良さが一つあると思うので、

それを本番にいつもと同じように

チームワークを発揮して本番の大会で

いつもの訓練の成果を発揮できれば良いと思います。」

 

甘利隊員

「去年はタイム的には上位大会に行けたんですけれども、

コロナ禍ということで上位大会に行けなくなってしまったので、

ことしもコロナ禍ではありますが、

上位大会を目指してここまで訓練をしてきたので

上の大会を目指して頑張っていきたいと思います。」

 

今回新たに訓練隊に加わった隊員も。

先輩たちと共に県大会突破目指して

訓練に励んできました。

 

中山隊員

「やっぱり小諸消防署に異動して障害突破という競技は

ずっとやりたいと思っていてことし何とか補助員という形ですけど、

メンバーに加わることができたので、

自分の持てる力をすべて出して頑張っていきたいと思っています。

内容はかなり厳しい訓練になったんですが、

一緒に訓練する仲間たちも同世代の仲間が多くて

一緒に励ましあいながらいい訓練の雰囲気で

できているので今すごく楽しいです。」

 

中村隊員

「やはり自分、選手たちをサポートする立場だと思っていて、

今訓練に一生懸命参加させていただいているんですけど、

やはりチームの雰囲気非常に大事になってくると思っていて、

雰囲気でタイムにつながってくると思いますので、

自分がチームをどんどん盛り上げて

やっていこうという考えで今やっています。」

 

日々士気も高まる隊員たち。

心を一つにまとまるチームワークで、

技術力、そしてタイム共に大きく向上し、

県大会を上位で突破できるタイムを打ち出しています。

 

ことし、障害突破には県内5チームが出場。

そのうち、上位2チームが関東大会に進むことができます。

目標はー

隊長

「我々訓練隊は県大会は通過点ととらえていまして、

関東大会は数回出させていただいているんですけれども、

全国大会をことしは目指して訓練に励んでいます。

その中でやはり上の大会ばかり見てしまうと

足元をすくわれて小さなミスが起きてしまったりというのがあるので、

そこを確実にやって県大会を突破する

という気持ちでやらせていただいています。」

 

宮坂隊員

「県大会は1位で突破して、関東大会、上の大会、

さらに全国大会に出場したいなという思いでやっています。」

 

渡邊隊員

「僕が二回出たときも優勝は出来なかったので

今年こそは県で一番をとって関東に進めるように臨みたいと思います。」

 

掛川隊員

「去年準優勝という形で関東出場権得られたんですけど、

コロナ禍ということで中止になった中で、

ほぼ変わらないメンバーでできるので、

今年こそは去年の雪辱を果たすということで、

優勝して関東大会に行くということを目標に頑張ります。」

 

ONE チーム。チーム一丸となって

小諸消防署障害突破訓練隊は6月18日(土)

長野県消防学校で行われる県大会に挑みます。