小諸に伝わる伝統の民謡小室節を学んでいる

千曲小学校の3年生が、

土曜参観で訪れていた保護者や全校児童らの前で

これまでの学びの成果を発表しました。

 

「小諸出てみりゃ浅間の山に

けさも三筋の煙立つ」ではじまる正調小室節は、

今から一千年前、馬が飼育されていた御牧ケ原で

朝廷に馬を献上する際の道中歌として

伝わったものです。

追分節や馬子唄の源流とも言われ、

江戸時代には全国に伝わっていたといいます。

 

平成6年には市の重要無形民俗文化財にも指定され、

保存会で歌い継いでいます。

 

千曲小学校では、地域に伝わる伝統を学ぶため、

20年以上前から、総合的な学習の時間などを使って

3年生が「小室節保存会」の会員から、

「正調小室節」を学んできました。

 

2学期から10回に渡り

練習を積んできた3年生の子どもたち。

体育館いっぱいにこれまでの学習の成果として

伸びやかな歌声を披露し、

訪れた保護者らから大きな拍手が送られていました。

 

小室節保存会では、

これからも、市の財産である「小室節」を

子どもたちに歌い継いでいってほしいとしています。

 

発表した子ども

「楽しかったし元気よく歌えたというか

大人になっても忘れないと思います。」

「歌うところが楽しかったです。」

「1000年以上も歌われ続けた小室節を

私はもっとたくさんの人に歌ってもらって、

全国にまた伝わってほしいなと思いました。」

「小室節千年前は日本中の人が全員歌えるほどだったけど、

今は少ないので、日本を超えて全国で歌ってほしいと思いました。」

 

小室節保存会 中山喜重会長

「去年できなかったものですからことしは格別な思いがありまして、

子どもたちもとにかく一生懸命頑張ってくれました。本当にうれしいです。

「私どもいつも忘年会やるんですけど、

始まる前にこの歌を歌っているんです。

で、歌っていましたら、

私千曲小学校で教わりましたと一緒に歌ってくれたんですよ。

成人してもまちがいなく残っていく。

必ず歌えるようになっている。いいと思います。」

「これ我々にとっても小諸市にとっても大きな財産です。」

 

この日の土曜参観では、3年生の小室節の発表に続き、

吹奏楽部の子どもたちの発表や

講演会も行われたということです。