ことしで5回目となる児童や生徒を対象にした

「音楽のまち・こもろ作曲コンクール」。

14日(日)には、このコンクールの入賞者らが集い、

小諸高原美術館・白鳥映雪館で表彰式が行われました。

 

『音楽のまち・こもろ作曲コンクール』は、

音楽好きの若者を育成し、

音楽文化の発展につなげるとともに、

まちじゅうに音楽があふれる小諸を目指して、

市内の児童生徒を対象に、

4年前から行われているものです。

 

去年からは、従来の作曲部門をA部門に。

音楽のすそ野を広げようと新たに設けた部門を

B部門として、募集が行われています。

 

A部門に応募があったのは、

小学生が8作品、中高生が10作品の

あわせて18作品。

作曲家や音楽関係者など専門家による予備選考を実施し、

優秀賞5作品、佳作5作品が決定しました。

 

最終選考には、

アニメやドラマ、映画の音楽を担当するなど、

多方面で活躍している、

筑北村出身の作曲家、横山克さんが

携わりました。

 

最終選考では、優秀賞5作品の中から2作品が最優秀賞に。

ことしは、

美南ガ丘小学校3年の平木二湖さんの作品

「帰り道」と、

小諸東中学校3年の佐伯美音さんの作品

「優しさが生まれる場所」が選ばれ、

さらに最優秀の2作品から、

平木二湖さんの作品が、

グランプリを受賞しました。

 

「受賞されたみなさんの素晴らしい曲を聴いて、

その中で最優秀賞に選んでいただけたと思うと、

とてもうれしい気持ちでいっぱいです。

私が作曲した、優しさが生まれる場所という曲は題名の通り、

優しさを表現しようと思って作りました。

小諸の魅力はたくさんあると思いますが、

私はその中でも小諸のまちなみや、

人との関わりの中で感じる優しさや、

温かさが小諸ならではだなと思って、

それを今回曲として表現したいなと思って作曲しました。

私は子どものときからピアノだったり、

管楽部だったり、吹奏楽部で、

音楽に触れてきたんですが、

作曲をやる機会があまりなくて、

今回この機会をいただいて、

作曲にも挑戦することができましたし、

小諸についても考えることができて、

いい機会をいただけたと思います。

これからもこの経験を生かして、

音楽に触れながら前に進んでいきたいと思います。」

 

「私がこの帰り道という曲を作曲した理由は2つあります。

1つ目は、私がなによりも小諸が好きだからです。

この曲は小諸市のみなさんに思い出を振り返ってほしいと思い、

夕方の風景や景色をイメージして作りました。

2つ目の理由は4歳のときからチェロを習っていたからです。

作曲コンクールの話を聞いたときに一番手になじんでいる、

チェロで作ろうと思いました。チェロは低音も出せるし、

高音も出せるので、それを生かして、

この帰り道という曲を作曲しました。

1番パートと、2番パートのハーモニーを工夫しました。

来年の1月に流れるので、ぜひみなさんにも聞いてほしいです。

ありがとうございました。」

 

表彰式では、優秀賞や佳作に選ばれた子どもたちが、

自身の楽曲を演奏する場面もあり、

訪れた人たちを魅了していました。

 

また、B部門には、市内の小中学校から、

165作品の応募が寄せられました。

このB部門は、

8小節のメロディを考えるもので、

気軽に作曲に挑戦できるようになっています。

 

優秀賞には東小学校5年の

金森孝太郎さんの「野球」と

坂の上小学校5年の小林香遥さんの「花火」、

そして、小諸東中学校2年の黒岩里桜さんの「明日(あす)の光」が選ばれました。

 

グランプリに選ばれた、

平木二湖さんの作品「帰り道」は、

来年1月から、

防災行政無線で、

夕方5時のサインメロディとして採用されます。

 

最優秀賞の佐伯美音さんの作品

「優しさが生まれる場所」を始め、

受賞作品は、CTKの番組でBGMなどに採用される他、

音楽のまち・こもろミニコンサートや、

小諸駅舎内のカフェ「小諸駅のまど」でBGMとして流れます。

B部門の優秀賞受賞作品は、小中学校で昼の放送など

校内放送の音楽として採用される予定です。