10月11日から20日までは、

「全国地域安全運動」期間でした。

これに合わせ、小諸警察署と小諸防犯協会連合会では、

市内の金融機関の職員を対象にした防犯研修会を

20日(水)に小諸警察署で開きました。

 

この研修会は、窓口業務を担当する金融機関職員に、

特殊詐欺犯罪を阻止するための窓口対応や、

強盗への対応について学んでもらおうと

警察と防犯協会連合会の主催で、去年から始めたものです。

 

この日は、市内の金融機関から16人が参加しました。

 

あいさつに立った小諸警察署の布施谷昌署長は、

はじめに、「防犯活動などを最前線でご協力を頂いて、

誠に感謝をしています。」と

金融機関職員に感謝の言葉を述べ、

次のように話しました。

 

署長

「私たち警察は、小諸市の安心・安全を守る。

皆様方におかれましては、お客様の安心・安全を守る。

という形で、共通点がございます。

ぜひ、出来るところで、ご協力を頂きまして、

小諸市の安心安全のためにご協力を賜りたいと考えていますので、

また、引き続き、よろしくお願いいたします。」

 

この日は小諸警察署生活安全係の

渡邉係長が講師を務め、

ことし頻発している詐欺の傾向について詳しく説明しました。

 

続いて、

このオレオレ詐欺に遭い、

金融機関でお金をおろす人の特徴について話しました。

 

後半は、金融機関に強盗が押し入ったことを想定した

実技講習も行われました。

 

参加者

「自分が今まで経験したことがなかったので、

どう動いたら良いか分からなくて、

役割分担も普段分かれているんですけど、

分かれていないと、もうテンパってしまい、何も動けなかったです。」

「(ボールを投げるとかも?)出来なかったです。

やらなきゃいけないとは分かっていたのですが、

実際車に乗ってから地面にたたきつけるというのも頭では分かっていても行動は出来なくて」

「実際に犯人が来た時に、

まだこの研修を受けていない先輩たちよりも動けるとか、

特徴をつかめるようにして行けたらよいなと思います。」

「特殊詐欺が増えていることにびっくりしました。

そういうのも含めて、金融機関で、

出来るだけ防いで、こういう犯罪を防ぎたいと思います。」

「分かっていても、来るとびっくりしますね。

その中でも覚えていたことを、結構うろ覚えだなと分かりました。」

「今後、こういう研修を通して、実際に自分の店でも

こういう犯罪を犯さないように防いでいきたいと思います。」

 

ことしに入って特殊詐欺事案は、

報告を受けているだけで、県内全体では、112件発生。

被害総額は、およそ2億1千万円にのぼっています。

 

小諸市内では、ことし2件発生。被害額は430万円です。

詐欺の被害は、去年と比べると

かなり増加傾向にあるといいます。

 

小諸警察署では、

今後もこうした研修会を通して

被害防止につなげていきたいとしています。