小諸出身の経済評論家 荻原博子さんによる

「人生100年時代の生活設計」と題された講演会が

14日(木)、JA東信会館で開かれました。

 

この講演会は、

シルバー人材センターを企業や一般の人に知ってもらうために

長野県シルバー人材センター連合会が主催し、

開かれたものです。

 

去年から始められた事業の1つで、小諸での開催は初めて。

この日は、およそ110人が参加しました。

 

講師を務めたのは、

小諸出身の経済評論家、荻原博子さんです。

今回は「人生100年時代の生活設計」と題し

これからの日本経済について講演しました。

 

荻原さんは、経済事務所に勤務したのち、

フリーの経済ジャーナリストとして、

新聞や経済誌、テレビのコメンテーターなど多方面に活躍。

 

難しい経済やお金の仕組みについて

生活に根ざしてわかりやすく解説し、

ビジネスマンから主婦に至るまで幅広い支持を得ています。

 

荻原さんは、昨今の日本の経済状況について話し、

これから必要な老後の資金について次のように話しました。

 

「介護。介護に一体いくらかかるんだろう。

もう一つは、医療にいったいいくらかかるんだろう。

大体この2つに集約されます。1つずつ見ていけば良いんです。

まずは、介護ですね、皆さんは介護にどれくらいお金がかかると思いますか?

実は、そういうアンケートを生命保険文化センターというところが毎年、

1万人くらいにアンケートをしています。

そのアンケートでの老後にいくらかかるかという答えが1人3千万円。

平均ですよ。平均3千万ということは、

2人で6千万円ということですね。

おー、すごいと思ったのですが、もうひとつそこの同じアンケートの中で、

生命保険文化センターが実際に介護をした方に

介護のお金がいくらくらいかかりましたか?というアンケートをしています。

これは実際にかかったお金ですね。

そっちの方は、1人500万円。すごいですよね。

これから介護を迎える方は、3千万円ないといけないと思っているのに、

実際に介護をされた方は500万円で済んでいる。

このことをずっと疑問に思っていたんですけど。」

「今は介護保険というのがあります。

今は、介護保険は収入によって、

負担率は少し異なりますが、大体は1割負担で済みます。」

「人によって異なりますが、平均が500万円だと思えば、

平均位をちゃんと持っておけば、

老後不安じゃないねということになるじゃないですか。」

 

参加者はメモを取りながら

荻原さんの講演に興味深そうに耳を傾けていました。