季節ごとに長距離を移動し

「海を渡るチョウ」としても親しまれている、アサギマダラ。

そんな渡り鳥のような習性をもつチョウが、

現在、小諸市周辺に飛来しているようです。

今回は2つの場所にいる美しいアサギマダラを取材してきました。

 

大型で美しい羽をもつアサギマダラは

春から夏にかけて、東北や北海道など北へと向かい、

秋頃になると再び沖縄や台湾などに南下するチョウとして

知られています。

 

ここ、軽井沢の木もれ陽の里近くにある「蝶の楽園」では、

現在、フジバカマの花の蜜を求めて集まった

沢山のアサギマダラが優雅に舞う姿が見られます。

 

この蝶の楽園は、7年前から

軽井沢アサギマダラの会が整備しているものです。

会の発起人である、

土屋正治さんが土地を提供し、

120坪ほどの場所に

アサギマダラが好むフジバカマの花を植えました。

 

ことしは今月6日から

南下する途中のアサギマダラが確認されるようになり、

ピークを迎えた今月下旬には

1日250匹ものチョウの乱舞が見られたといいます。

 

渡り鳥のように季節ごとに長距離を飛ぶ

大変めずらしいアサギマダラ。 その生態について研究しようと、

羽へのマーキング調査が行われています。

 

軽井沢アサギマダラの会でも

ことしだけで400匹以上の羽にマーキング。

過去にはこの会がマーキングしたアサギマダラが、

台湾で見つかった例もあるそうです。

 

土屋さん

「かわいい、とにかくかわいい、

1つには蝶々の形が美しいことと、

この舞い方がグライダーのように、こうやらないで、滑空する、

そういう飛ぶ姿が美しい。

一番いいのは、子ども連れで来て、それでお父さんたちが、

『このやつがアサギマダラだよ』なんて

分かったようなこといって説明している、それがなんともいえない」

 

 

一方こちらは市内糠地区にあるバタフライガーデン。

こちらでも、アサギマダラを観察することができます。

 

チョウの生態保護を目的に糠地区民らで構成する

「糠地郷チョウの里山プロジェクト」によって

ガーデン内には、

チョウが好む食草や花が50種類以上植えられています。

 

そのバタフライガーデンに

今月6日から「アサギマダラ」が確認されるようになり、

今月下旬には1日300匹ほどが集まっていたといいます。

 

宮坂繁さん

「一日こうやってみていても飽きない。

見ながら、よそでマーキングしたのを探しながら、

毎日観察して、ことしは頑張って

毎日5頭ずつはよそでマーキングしたのを探すように頑張ってやっています。」

 

蝶の楽園とバタフライガーデン、

どちらも来月初旬ごろまで

アサギマダラの姿が見られそうだということです。