ことしで40回目の開催となる「小諸市民大学」。

今年度初回となる講座が16日(金)、

小諸市公民館で開かれました。

 

去年は新型コロナウイルスの影響で

中止となった「小諸市民大学」。

ことしは2年ぶりの開講となり、

初日の講座には多くの市民が集まりました。

 

小諸市民大学は、

社会問題などについて市民が幅広い知識を得て

自ら考える力を習得する場として

毎年開かれているものです。

 

市民有志が企画、運営を担っていて

40年目となることしも

様々な分野の第一線で活躍する県内の講師陣が、

全5回にわたって講義を予定しています。

初回のこの日は、

講義を心待ちにしていた、

およそ40人の受講生が集まりました。

 

あいさつに立った

石渕真理子運営委員長は、

無事に開催を迎えられた喜びを語りました。

 

開講式に続けて、今年度初回の講義が行われました。

講師はフォトジャーナリストの

山本宗補さんです。

 

山本さんは長野県出身で、

フリーランスのフォトジャーナリストとビデオジャーナリストで

構成する、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会の会員の一人です。

長年にわたり、東南アジアや中東を取材し、

フィリピンやミャンマー軍事政権下の

少数民族や民主化闘争の取材も経験しました。

 

講義では、

「中村哲さんの生き方に学ぶ」と題して、

35年にわたりアフガニスタンの地で医師として尽力し、

不条理に命を奪われた

中村さんの人生や当時の情勢を振り返りました。

 

中村さんの活動の取材で、

アフガニスタンを訪れたことがあるという山本さん。

今回の講義では、

中村さんを現地で直接取材した一人として、

中村さんが残してくれたものから何を学び、

何を考えていくべきなのかを

受講生に伝えました。

 

実際に各地で撮影した写真を紹介しながら、

中村さんの生きざまを伝えた山本さん。

受講した人たちは、

講師の話に熱心に耳を傾けていました。