『令和3年度天王社祇園祭典神事（21.7.11）』

新型コロナウイルスの感染防止のため、

ことしも中止となった天王社祇園祭典の神輿巡行。

健速神社と同様、11日（日）に神事のみが行われました。

なおことし天王社では神輿を修復。

訪れた地域の人たちへのお披露目も行われました。

 

天王社祇園祭典は、毎年健速神社の祇園祭と同様、

五穀豊穣・無病息災を祈り、

7月13日に最も近い日曜日に行われる伝統の祭典です。

 

祭典の見どころは、市町・新町に住む神輿係が

昭和32年に住民から寄付されたみこしを担ぎ、

終日、地域を練り歩くみこし練りです。

10時間以上に渡って行われる勇壮な神輿練りは、

地域の人々を魅了します。

 

ことしは去年に続き、

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、

神輿の巡行は中止に。

神事のみが行われました。

 

11日（日）、市町にある天王社で行われた神事には

祭典を主催するあおき自治会の市町・新町の区長と

氏子総代や祭事係、

そして歴代の区長や氏子総代など

およそ40人が出席しました。

 

宮司による祝詞の奏上が行われたのち、

参加者が玉ぐしをささげ、地域の安寧、

そして感染症の収束を祈りました。

 

またことしは、修復された神輿のお披露目も行われました。

昭和32年に寄付を受け、以来60年間に渡って担がれてきた

「天王神輿」。

何度か改修を行ってきましたが、

今回は、平成元年以来となる

大がかりな神輿の修復となりました。

氏子の寄付を募り、

漆の塗り直しや底板の修復などが行われました。

 

この日は地域の人たちへのお披露目も行われ、

訪れた人たちは、修復したばかりの神輿を写真に収めたり、

コロナの収束を祈って神輿に祈りを捧げたりしていました。

 

氏子総代塚田さん

「両区民の方の寄付をいただき6か月くらい修理の期間を置いて、

ことし6月頃戻ってきたんですけれども

本当に立派に修復されまして良かったと思っています。

何らかの披露をしないといけないという形で

最小限の人数にしてきょう披露することができました。本当に良かったと思います。」

 

氏子総代柳澤さん

「おかげさまで氏子の皆様から過分なるご寄付をいただきまして、

本当にすばらしい神輿ができあがりました。

本当にありがとうございました。

大修理は平成元年のときに行ったんですけれども、

それ以来の30数年ぶりになるんですけれども

こんなにきれいになるのかなということも思いました。

本来なら今日これから区民のみなさんに神輿を巡行して

ご披露するわけですけども、

今回こういうことでご披露ができなくてこういう形になりましたけども

ぜひ多くのみなさんにご覧になっていただきたいですし、

来年こそ区民のみなさんに素晴らしい神輿練りをお見せしたいと思います。」

 

担ぎ手を務める神輿係をまとめる、総代、副総代たちの姿も。

ことし、新たに総代に就任した宿岩勇太さんを始め、

総代、副総代の3人は、

「来年こそは」の思いを新たにしている様子でした。

 

小林副総代

「神輿も新たに綺麗になって二年連続できなかったのはさびしかったんですけど、

あらためてまた壮大な神輿を担ぎたいなという気持ちにはなりますね。

自分たちだけじゃどうにもできないことなので、

みなさん協力があってのことだったので、すごくありがたいなと思っています。

来年こそは区民のためもそうですけど、

自分たちのためにもみんなのために

外に出してまた壮大な、雄大な神輿練りを見せたいなと思います。」

 

笹沢副総代

「私にとっては自分のおじいさんが始めたというのがあって、

そのつながりと、区民のみなさんとのつながりと、

そういう伝統的なものを受け継いでいくという思いでずっと担いでいます。

来年も来年になって実際どうなるかわからないですけれども、

とりあえず全員がワクチンを打って、

担げるとなったときには、元気よく、

コロナに打ち勝ったという気持ちで疫病退散という気持ちで

小諸市中を練って歩きたいと思っています。」

 

宿岩総代

「2年というのはさびしい思いがありますね。

漆を塗って修理をしてくれたということなので、

市民のみなさまに感謝しながら来年は担ぎたいと思います。

小さいころから見ているものなので家族みたいなものですね。

（それだけ大切なものということですね。）大きな存在です。

来年は何もなく、できるように頑張ってやっていきたいと思います。」

 

2年連続で中止となった天王神輿の巡行。

祭りの関係者らは、楽しみに待つ地域の人たちへ、

新たな装いとなった神輿と共に活力を届けたいとしています。

 

氏子総代塚田さん

「本当は神輿練りをしたかったですけど、来年に託しまして、

来年は盛大に出来るかと思いますので、来年にたくすばかりです。」

 

氏子総代柳沢さん

「コロナのワクチン接種も始まっていますので、

一日も早くコロナが収束しまして、来年こそ、

三年ぶりに神輿の巡行を行い、区民のみなさん、

また市民のみなさんに素晴らしい神輿練りをお見せしたいと思いますし

皆様ご存じのように

この天王社はスサノオノミコトを祭神にしておりますので、

一日も早くコロナの終息をお参りしていただいて

お願いしていただきたいと思います。」