小諸市出身の画家、

白鳥映雪画伯の魅力にあらためて迫ろうと企画された、

白鳥映雪作品ギャラリートークが

26日()に小諸高原美術館・白鳥映雪館で

行われました。

 

小諸高原美術館・白鳥映雪館では

白鳥映雪作品の制作背景や技法などを

分かりやすく解説する、白鳥映雪作品ギャラリートークが

3回に渡って企画されています。

 

第一回となる今回は、

「立秋」―伊藤深水と白鳥映雪の子弟の絆―と題した

ギャラリートークを開催。

 

画伯の晩年、プロモーションを担当した

白鳥映雪研究者の舟田均さんと

小諸高原美術館・白鳥映雪館学芸員である

白鳥純司さんが講師として

解説しました。

 

「立秋」は、映雪画伯の師である

伊藤深水のもとで制作された作品。

日本の復興を、夕暮れのビルの屋上から眺める

3人の女性に託して描かれ、

昭和25年の日展特選に選ばれました。

 

講師の二人は、映雪画伯が

伊藤深水の作風に影響を受けながら、戦後という時代に、

平和への祈りを込めて作品を作ったことなどを

説明していました。

 

会場には、40人ほどが集まり、

講師の解説に熱心に耳を傾けながら、

作品をじっくりと観賞していました。

 

次回のギャラリートークは、来月21日()に行われ、

沖縄の仏像に着想を得て描かれた作品、

「追想―琉球ようどれ―」にスポットをあてるということです。

 

白鳥さん

「一点一点ですね、エピソードを知って頂いて、

そうした上で作品を改めて見てもらうと、

非常に絵画としての魅力も高まりますし、

みなさまの記憶の中にとどめていただいて、

また後世に伝えていけたらなと思っております」