小諸市内を周遊する移動手段として、

電動で走るスマートカート「egg」(エッグ)が

あす16日から試験運行を開始します。

 

きのう14日(水)には、

お披露目会が、市役所市民ひろばで行われました。

きょうの放送では、運行に先駆け、

試乗の様子を交えながら、

egg」(エッグ)の情報をお届けします。

 

きのう14日に開かれたお披露目会には、

市の関係者とマスコミ関係者らが集まりました。

挨拶に立った小泉市長は、

「高齢者の移動手段や観光客の散策に利用いただき、

人と人との交流につなげてほしい」などと

「スマートカートエッグ」への期待感を述べました。

 

現在、小諸市では、中心市街地と郊外を公共交通で結び、

利便性が高く、居心地の良い、ひらかれた都市を目指す

多極ネットワーク型コンパクトシティの拠点づくりを

駅・市庁舎周辺地域で進めています。

年内には公共施設とスーパーマーケットが入った

複合施設「こもテラス」もオープン予定です。

 

今回、市街地での新たな移動手段としてデビューする、

スマートカート「egg」(エッグ)。

高齢者や市民、そして観光客向けに小諸市が導入しました。

長野市に本社のある、株式会社カクイチが所有しているもので、

無償で借り受け活用します。

 

カクイチが取り組む、

誰もが利用しやすい公共交通システムを構築し

地方創生につなげるための「Maas事業」の実証実験を

共に進めることになります。

 

市長

「カクイチさんから利用しないかという話があり、

小諸市もネットワーク型コンパクトシティの中で、

こもろ愛のりくん、デマンドタクシーを

市街地まで持ってきてはいたんですが、

その先の段階というのはやっぱり一つの課題になっていまして、

このカートを利用して坂の多い街ですので、

市民の、特に高齢者のみなさんの利便に資するものではないかな、と。

それからMaas事業と言ってITを使って公共交通をコントロールする。

そういう事業があるんですが、時代の先駆けの試験運行という意味があります。

小諸市との連携の中でカクイチさんでは

公共交通から市民の行動変容を見出したいということで

データを起こしていきたいということがありますので、

それにも協力していただくべく

ぜひ多くの人にご協力いただきたいと思います。」

 

カクイチ柴戸部長

「今回の実証実験は、小諸市が多極ネットワーク型コンパクトシティの中で

中心部をどう活性化するかということが課題とお聞きして、

我々の考えと近かった。

であるなら、中心部を乗り降りしやすいカートで回すことで、

活性化しましょうということで話を進めました。

第一弾の後には、スマホアプリを作りたいと思っています。

スマホを見ることによっていつ頃来るかわかるとか、

小諸市の資産いろいろある中で、アプリからはっしんさせるのが第2弾目。

新しいモデルを作り上げていきたいと思っています。

それによって他の自治体にも広げていければと思っています。」

 

市内を走るスマートカートは、

3人乗りのエッグと6人乗りのカートの全部で2台です。

最高時速20㎞の電動車両で、公道を走ります。

電気をエネルギー源とし、電動モーターで走行するのが特徴。

 

二酸化炭素や窒素酸化物を出さないため、

環境に良いとされています。

 

運行コースは、市庁舎や小諸駅前、

そして旧北国街道沿いや相生町通りを走行。

1周15分で、決められたコースを回遊します。

 

同乗者確認書の注意事項をよく読み、

必要事項を記入した後に

乗車カードを受け取る流れとなっています。

乗車の前に

指定場所で先に手続きをしておくとスムーズです。

 

それでは、五十嵐さんの案内のもと、

大野キャスター、エッグに乗っていよいよ出発です。

乗車の際は念のため、

シートベルトを着用するようにしてください。

 

ここで大野キャスター、

くめやの前あたりで運転手さんに止めてもらっていますね。

写真タイムのようです。

 

エッグに乗りながら、

自由に街中の風景を写真に収めることができるのも魅力。

観光客や若者からも人気が集まりそうです。

 

道中、高校生とのふれあいも。

このエッグが会話のきっかけとなって、

行く先々で市民の方々と交流ができるのもいいですよね。

 

本町の、歴史を感じる情緒あふれる街並みと、

画期的で次世代を感じさせるエッグの融合。

街行く人たちの見慣れた景色にも、

変化を与えてくれそうです。

 

エッグが駅に戻ってきました。

降車の際は運転手さんに降りる場所を伝え、

停車後にゆっくりと降りるようにしましょう。

 

エッグは時計回りと反時計回りの2台で運行予定です。

 

すでに乗っている人がいなければ、

運行コース上からはどこでも乗車ができます。

コース上で手を挙げるとカートが停車する仕組みです。

 

乗車カードさえあれば、カートを見つけ次第

すぐに乗ることができるのも

エッグならではの良さですよね。

 

五十嵐さん

「予約制相乗りタクシーこもろ愛のりくんの運行が開始して5年が経過しました。

市の複合型拠点施設「こもテラス」のオープンが今年の8月になります。

市民の皆さんにとって、より身近で暮らしやすい地域になるためには

どうしたらいいか考えて、スマートカートeggの試験運行を開始しました。

eggによって市民の皆さんが、より外出する機会をつくる、これを期待しています。

市民の皆さんにとっては回遊する、歩くための支援になるもの、

また観光客にとっては小諸の色々な名所、

場所を知ってもらう、そういう役割を期待しています。

4月16日から約2か月間、運行します。

eggに乗っていただいて小諸駅周辺の

暮らしの音、色、においをぜひ体感してみてください。」

 

小諸市では市民の生活の利便性の向上、

そして観光における交通手段としての活用など、

多くの分野で「egg」(エッグ)に活躍してもらいたいと

しています。

試験運行は16日(金)~来月29日(土)の

毎週金曜日と土曜日

10時から午後4時までの日程で行われます。

乗車は無料です。

なお雨天時は運行中止となります。

ぜひみなさんこの機会にエッグで

市街地をめぐってみてください。