平原区に古くから伝わる

二十五菩薩来迎会の面出し祭典が、

先月27日(土)に平原公民館で

行われました。

 

ことしの面出し祭典には、

二十五菩薩来迎会保存会の会員をはじめ

小林教育長、それに区民など

およそ20人が出席しました。

 

平原区に伝わる二十五菩薩来迎会は、

阿弥陀如来をはじめ、

二十五の菩薩がこの世の死者を救い、

極楽浄土へ導く様子を踊りと念仏で表したものです。

 

時宗を開いた一遍上人の

踊り念仏が起源だと言われていて、

昭和45年の3月には、

市の重要無形民俗文化財にも指定されています。

 

使われている面の中には、

鎌倉時代末期から

室町時代初期にかけて作られたものもあり、

美術的にも大変貴重です。

 

今年度は、

二十五菩薩来迎会の歴史をまとめたDVDも制作。

10年前に千葉県から移住した

石井寛能さんが

貴重な文化を区民に広めたいと制作を提案しました。

 

石井さん

「越してきましてね、隣に、小林はつおさんという区長さんがいらっしゃって、

面だしというのがあるので、参加してみないかというのがきっかけでした。

宗教的なお話だとか、そういうのは一切なしにいたしましても、

貴重なものに変わりはありませんので、

教育長さんも含めて、将来の方々に貴重なものを

伝承させなきゃいけないなというお話を伺いましたので、

なるほど、ごもっともということで作業を開始いたしました。

非常にきれいにできあがっておりましたので、満足でございます。」

 

二十五菩薩来迎会保存会では、

鎌倉時代から700年以上にわたって

続けられているこの伝統行事を、

今後も絶やすことなく継承していきたいとしています。

 

保存会 田中勝義代表

「今回ビデオを作りましたのはね、

なかなか人員の確保ができないということと、

区民のみなさんも二十五菩薩を知らないという人もいるわけですよね。

私どもは毎日毎日、変わらず同じような生活をしていると

ついふるさとのいい面がね、見落としてしまうっていうかね、

気が付いていただいて、また新しい風が入ってきたなと

つくづく勉強させていただきました。

いろんな問題点はありますけれども、

これを終わらせるっていうものじゃないですから、

なんとか、継続してできるように、

いろいろなことを最大限に許される範囲で

やってもらいたいと思っておりますが。」