「日本資本主義の父」と称される実業家、渋沢栄一。

そのゆかりの品が小諸図書館で見つかりました。

今回発見されたのは、渋沢栄一が詠んだ漢詩の一節です。

 

図書館の利用者から

「大正6年の信濃毎日新聞に渋沢栄一が

小諸図書と書かれている書と映っている写真を見つけた」

「図書館に関連のある資料があれば見たい」という依頼を受け、

図書館職員が書庫を探したところ、この漢詩を見つけました。

図書館職員の調査によると

大正6年5月14日

渋沢栄一が小諸で講演会を行った際に、

詠まれた漢詩であるということです。

 

橋詰さん

「1月の図書館の休館時に利用者から渋沢栄一に関する問い合わせがありまして、

調査すると、偶然館内の書庫から発見することが出来ました。

最初、もしかしたらあるかもくらいの軽い気持ちでしたが、

実際発見して、まさかあるとはという驚きが一番大きかったです。

名を成すは毎に窮苦の日に在り 事の敗るは多く得意の時に因す

と書いてあるそうで、渋沢栄一が好きだった言葉だそうです。

よく書に書いて残している言葉です。

大正6年の5月に長野県の色んな所で講演会を行っていまして、

その時、小諸にも立ち寄られていました。

その時の会場は、小諸小学校の講堂でした。

図書館の前身である財団法人小諸図書館が

小諸小学校に併設された形で当時ありまして、

講演会の控室に使われたのが図書館だそうです。

その時に立ち寄られて書かれたと思います。

今注目を集めている渋沢栄一さんの貴重な書が小諸図書館でも

ご覧頂くことは出来ますので、

図書館をお立ち寄りの際は郷土コーナーにお立ち寄りください。

展示は、3月の頭ごろから予定しています。よろしくお願いいたします。」

 

小諸図書館では、この資料の展示を

3月初旬頃から予定しているということです。