小諸市内の新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。

直近1週間で31人の感染が発表された小諸市。

きょうも新たな感染者が10人と発表されました。

きのうからきょうにかけて、小中学生や未就学児の感染も

発表となっています。

これまでの感染の状況では、スナックなど

接待を伴う飲食店での感染や

感染経路不明の陽性者数が増加しています。

県は市内5店舗の飲食店から

8人の従業員の感染が

出ていることも発表しています。

これを受け、きょう午後、小泉市長が

阿部知事とテレビ電話による会議を行い、

小諸市を市単位で

感染警戒レベル5に引き上げることを決定。

今後の対策について協議しました。

 

きょう午後3時から行われた小泉市長と阿部知事による

テレビ会議。

阿部知事は佐久圏域、

特に小諸市で感染拡大が収まらない状況について、

このように話しました。

更に知事は、

佐久圏域における受け入れ可能病床数についても

入院者の割合が6割を超え、

佐久圏域外の医療機関に7人を搬送するなど、

佐久圏域の医療提供体制がひっ迫しつつある状況を

説明しました。

 

県ではこれまで、感染拡大が集中している場合、

市町村単位でレベルを引き上げることを、

専門家懇談会で検討してきています。

きょうの会議で阿部知事は、

小諸市の感染拡大状況は現在、

10万人あたり20人以上、

10万人以下の場合31人以上とする

県の感染警戒レベル「5」に相当するとして、

小諸市の「感染レベル」を単独で「5」に引き上げ、

「特別警報Ⅱ」を発出するとしました。

 

小泉市長は、レベル5への引き上げについて、

「これまで感染拡大防止に全力で取り組んできたが

現在の状況を重く深刻に受け止めている。」と話し、

今後の取り組みについてこのように述べました。

 

レベルの引き上げにより県では小諸市に対し

次の8項目について対策を実施します。

  • 高齢者や基礎疾患のある人に不要不急の外出自粛の協力を要請。
  • 感染拡大予防ガイドラインを遵守していない酒類の提供を行う飲食店の利用を控えるよう協力を要請。
  • 酒類の提供を行う飲食店などに対しエリアを絞って、今月8日から21日まで、休業、営業時間の短縮について協力を要請。
  • 営業時間の短縮などを行った事業者を支援。
  • 飲食店の従業員などに対し集中的な検査を実施。
  • 市と連携し感染拡大防止対策にかかわる地域の取り組みを支援。
  • 大人数が集まるイベントなど、実施にかかわる慎重な検討について協力を要請。
  • 公民館など人が集まる公共施設の使用停止を要請する。としています。

 

県では、感染拡大予防に向けて、

スナックなど接待を伴う飲食店に対しては

PCR検査を受けるよう呼びかけ、

今月8日から10日にかけて集中的に検査を実施していく予定です。

営業時間の短縮や休業に応じた事業者には

協力金などの支援を行うとしています。

 

小諸市では市内の飲食店などに対して、

県と共に時短営業の協力などをお願いしていくとしています。

また、小諸市では、市内小中学校を、

今月8日まで臨時休業として、12日から再開する方針です。

市のイベントや講演会などは21日まで中止、または延期。

市内の施設は当面の間閉鎖、閉館の措置を取ることになります。