三井住友カード株式会社と、

2009年から、

浅間山麓の森林整備や自然体験活動をサポートしている、

一般社団法人モア・トゥリーズが

小諸市の森林整備を支援する

「森林の里親促進事業」の協定を締結。

先週14日(水)調印式が市役所で行われました。

 

この日の調印式には、三井住友カード株式会社

執行役員マーケティング本部長の佐々木丈也さんと、

一般社団法人モア・トゥリーズ事務局長の

水谷伸吉さんを始め、

森林所有者である小山隆司さんや

小諸市と県の関係者などが出席しました。

 

森林の里親促進事業は、

長野県が

県内の自治体と企業が交流しながら

森林づくりをしていくため、

平成15年から進めている事業です。

企業や団体が森林の里親となり、

市町村や団体などと契約。

協力して地域の森林整備に取り組みます。

今回の取り組みは市内で4件目。

すでに契約が終了したものを含めると6件目になります。

 

里親となる団体の一つ、「一般社団法人モア・トゥリーズ」は、

音楽家の坂本龍一さんが代表を務める森林保全団体で、

国内15か所、海外2か所で

「モア・トゥリーズの森」を展開し、

森林の保全や整備活動に取り組んでいます。

 

小諸市では、2009年から2016年まで、

ルイ・ヴィトン・ジャパンと共に

標高1300メートルの浅間山麓およそ100ヘクタールの森林を

「ルイ・ヴィトンの森」と名づけて整備。

現在もこの場所で森林整備や間伐体験活動などを

続けています。

 

今回は新たに、三井住友カード株式会社と共に、

去年10月の台風19号で倒木被害を受けた、

浅間山麓1.1ヘクタールの森林の整備に

取り組むことになりました。

契約期間は令和9年3月31日までです。

 

「森林の再生や適正な維持管理は

地域の防災減災につながります。

小諸市としてもしっかりと取り組んでまいりますが

やはり行政だけでは全ての森林をカバーすることはできませんので、

今回のような取り組みがますます拡大するように

願っているところであります。」

 

この契約により、三井住友カード株式会社は、

森林の整備費用を支援。

モア・トゥリーズと共に、近くの天狗温泉浅間山荘が、

森林整備体験などを企画、運営し、

佐久森林組合は間伐などの作業を行います。

 

森林を所有する小山隆司さんは、

「この取り組みが森の活用による自立を

考えていく機会になると思う。」と話し、

 

天狗温泉浅間山荘代表の山﨑幸浩さんは、

「関係のみなさんとパートナーシップを組んで

できることを進めていきたい。」などと述べていました。

 

 

この日は、実際に森林整備が行われる現地で、

「三井住友カードの森」と記された看板の

お披露目が行われました。

また、関係者らによる記念植樹も行われました。

今後、およそ6年半に渡り、

台風で被害を受けた倒木の処理と植栽を行って

森林の再生に取り組む他、

体験活動を通して、小諸を訪れる人たちと

地域の人たちとの交流事業も行っていくということです。

 

三井住友佐々木さん

「デジタル化というのを弊社の中では

どんどん進めていまして、いわゆる紙の削減をして

デジタルでお客様に良い体験をしていただこうと

積極的に取り組んでいるんですけど、

単純に紙を減らすという活動だけではなくて

ここで得られる企業の利益をしっかり社会に反映していくというか

社会に役立てていくということを

しっかりやっていこうということで、

この取り組みを始めております。

まず始まりというかきっかけがこの形なので

こういうことの活動をco2削減も含めて

我々の企業活動の中で社会課題解決をしていくような取り組みを

どんどん増やしていってですね、

継続、しっかりできることをよく考えてやっていきたいと思います。

やっぱり現地に来てこういうことを実感するということが

本当に重要なことだと感じていますので、

社員のみんなにも知ってもらいたいですね。」

 

モア・トゥリーズ水谷さん

「非常に冷涼な気候で一年通して

非常に過ごしやすいということと

何よりも首都圏から非常に来やすい場所ということが

大きいと思うんですね、

そういった意味では人的な交流も含めて

非常に魅力が伝わりやすい状況が整っているという風に思います。

まずは何よりも復旧ということで

倒木、風倒木被害の後、植林を中心として、

森林を再生させていくというところが軸になっていくんですが、

今回三井住友カードさんとご一緒するわけなので

従業員の方ですとかお客様とかステークホルダーの方含めて

地域の魅力を知って頂くということもあわせて

展開していければと思っています。」