市が市内2つの高校と連携し、

地域活性化策を共に考えようと、3年前に発足した

小諸未来義塾。今月9日(金)には、小諸商業高校の生徒を対象に

今年度初の授業が開かれました。

 

「小諸未来義塾」は、市と市内2つの高校が連携し、

地域活性化策を共に考えながら、

地域に貢献できる人材を育てようと、

3年前に発足したものです。

これまで、まちの活性化に向けた話し合いや

市議会と協力した主権者教育が行われてきました。

 

今回は「駅チカを新しく使いたおそう」がテーマ。

大手門公園、駅付属施設、

現在建設中の複合型中心拠点誘導施設など、

駅に近接した「駅チカ」の公共空間の

新たな使い方や過ごし方について利用者の目線で考え、

その結果は今後の計画や整備に生かされます。

 

9日には小諸商業高校の生徒を対象に初回の授業が行われ、

政治経済の授業を選択した3年生24人が参加しました。

 

事前に、前日にオープンしたカフェ「小諸駅のまど」など、

小諸駅付近の施設を見学して回った生徒たち。

ステラホールに集まり、

「駅チカを考えよう」をテーマにした

ワークショップを行いました。

 

都市計画課の職員が

人口が減っていく中で、居心地の良い、開かれた都市づくりが

必要だと説明。

 

その後、「帰りの30分を最高に過ごすには、どうする?」という

質問が投げかけられ、

帰りに駅周辺で電車を待つ間どんなことをしたいか、

そのためにはなにが必要かについて

4,5人のグループの中で意見を出し合いました。

 

生徒からは、

駅から遠い店舗の商品を駅で購入できるようにして、

その商品のラベルを作るなど

販売促進のための協力もしたいという意見や、

音楽が流れ、勉強をできる空間がほしいといった意見が

挙がりました。

 

生徒

「駅はあんまり利用しなんですけど、

バスを待つときとかは使っていました。

お店があるのは知っていたんですけど、

なかなか一人では行きづらかったりして、

見て見ぬふりみたいな感じになっていました。

今回の話で新しいお店を知れたり、

小諸の駅にできたお店で新しいものが

作られたりしたらちょっと楽しみだなって思いになりました。

もっと盛ってもらって、

みんな佐久や上田に行きがちなんですけど、

小諸にも来てもらえたら嬉しいです。」

 

生徒

「お店とか少なくて、人がいっぱいいるんですけど、

立ち寄る場所があまりないイメージでした。」

「みんなで考えてみて、

これからお店とかできてくればいいなと思いました。」

「小諸は最近お店とか少なくて、

みんな佐久とか軽井沢とか、

たくさんお店のあるほうに行きがちなんですけど、

小諸もお店がいっぱいできて、盛んになって、

にぎやかになればいいなと思っています。」

 

五十嵐さん

「今市の方で複合型中心拠点誘導施設の整備を進めています。

庁内でも施設の整備だけではなく、

その先の人との出会い、語らい、交流、

そういうところをより具体的に進めていかなければいけない、

そういったところで実際に

ここらへんを利用いただいている高校生の意見をいただきながら、

さらに高校生がまちづくりに参加してもらえればな

ということで今年から始めさせていただいています。

皆さん素直にいろいろな意見を出していただけるなということで、

すごく楽しかったですし、実際にその意見が

取り入れられるような意見も多かったですし、

さらに高校生自ら自分のやりたいことを

自分でやる、参加するというところに

つなげられるかなと思っていますので、

さらにそこらへんを

進めていければなという風に思っています。

皆さんの居場所ができたり、

開かれた空間になってくることが大事ですので、

こういった取り組みを通して

いろんな皆さんのまちづくりへの参画を期待するということで

進めていきたいと考えています。」

 

金山さん

「東京から移住した私自身としては、

田舎に帰ってきたときにみなさんが見られていた景色というのは

こういう景色なのかなというところで、

自分の父親や祖母が見てきた景色なのかなと思うと、

懐かしいという気持ちはこういうことなのかなという気がします。

全部の希望はもしかしたら聞けないかもしれないんですけども、

可能な限り小諸駅を使ってくださっている学生さんが

メインになりますので、

学生さんたちの意見もお聞きした上で

皆さんの居心地がいいようなスペースを作って、

学生さんだけでなくほかの方々も

一緒に過ごせるような空間づくりを

ますます頑張りたいなと思いました。」

 

小諸商業高校では、

今後週に一回授業の中で話し合いを重ねていく予定です。

授業には定期的に市職員も加わり、最終的には

アイデアをまとめたものを市に提出するということです。