市の重要無形文化財にもなっている伝統の「八朔相撲」。

ことしは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から

子ども力士の土俵入りと取り組みは中止となり

6日(日)に神事のみ執り行われました。

 

かつて、旧暦の八月朔日

=8月1日に行われていたことから、

「八朔」の名がつくこの相撲。

江戸時代から300年以上続く八幡宮の祭礼行事で、

平成8年には市の重要無形文化財に指定されています。

現在は、毎年9月の第1日曜日に行われています。

例年、八幡宮の氏子の子どもたちを中心に

市内の小学生が参加している八朔相撲。

子どもたちが学年別に分けられた

大組中組小組の順に土俵入りし、

それぞれ、伝統の構えや掛け声を披露している他

元気な取り組みも見せています。

しかしことしは新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため

神社の関係者らおよそ20人で神事のみ執り行われました。

神事では神主が

新型コロナウイルスの終息と地域の安全を祈願。

神事後は土俵開きが行われ、関係者らが玉串を捧げました。

またこの日はことしの相撲に合わせ新調した

横綱用の「綱」をはじめ、

小諸浅間ロータリークラブと株式会社大栄製作所から

寄贈された化粧まわしもお披露目。

 

今回寄贈された化粧まわしは全部で2枚です。

ことしは使用される機会はありませんでしたが、

総代長の関口昌利さんは

来年への期待をこのように話しました。

 

総代長

「実は当初、新型コロナウイルスの感染の状況をみてということで

早期に子ども相撲の取り組みは中止したんですよ。

でもせっかくの伝統ある行事ですから

小学生の子どもたちの横綱を代表を決めて

ご奉納いただいた化粧まわしを付けて

土俵入りだけでもということで

計画をしたんですけれども

それも近隣地域の感染拡大を配慮しまして

結局小学生は一切参加をやめまして

本当に神事のみと化粧まわしの

ご奉納いただいたお披露目だけということで

形だけでも残そうと続けようということで

そのように判断しました。

先ほどの神事でお披露目したように

横綱の綱も新調しました。

それと、子どもが行司を務めるんですけど

その行司の衣装も新調したんですよ。

ですから来年は横綱の新しい綱と

ご奉納いただいた化粧まわし

それをぜひ子どもたちにつけてもらって

土俵入りもするとぜひ子どもたちの相撲の取り組みを

実現したいということで例大祭でも

宮司の方から早期収束の祈願も

していただいたという次第です。」