今月1日は防災の日でしたね。
小諸市では例年防災の日に合わせ、
8月最終日曜日、
市内全地区を対象に総合防災訓練を行っています。
ことしは新型コロナウイルス感染拡大防止のため
総合防災訓練は中止になり市が独自に、
市職員を対象とした公設避難所開設訓練を
先月30日(日)に実施しました。
この日は、
市役所危機管理課の職員らを中心に
市役所職員54人が参加しました。
小諸市内には現在24か所の公設避難所があり、
去年10月に起きた台風19号災害の際には
ステラホールと芦原中学校の
2か所の避難所が開設されました。
しかし災害の少ない小諸市は
災害時に行う具体的な内容や動きを
明確に把握している人が少ないという課題も。
災害時に市民の安全を確保し
率先して誘導する市職員の行動を確認するため
市がこのほど作成した避難所開設マニュアルをもとに
今回の訓練が実施されました。
訓練では、
避難所を開設する手順や受付業務の流れの確認。
また今回は新型コロナウイルス感染防止対策を踏まえ、
ステラホール内を避難者の居住スペース、
第4・5会議室は新型コロナウイルス感染者を含む
体調が優れない人の避難所として開設しました。
避難所内には持ち運びが簡単にできる軽量のマットを敷き
その上に間仕切り用のテントを設置します。
テントの広さは4平米で車イスを利用している人も
そのまま利用することができます。
テント同士はおよそ2メートル間隔の距離を設け、
避難所内も3密を回避した空間となっています。
避難所開設の準備完了後は
ステラホール前で実際に避難してきた市民を
受け入れるための流れを確認しました。
訪れた市民には受付で検温を実施。
その後、名前や年齢などを記入する
避難者カードが配布されます。
なお検温の際に熱があった人や体調が優れない人、
自身が新型コロナウイルスの濃厚接触者に当たる人は
カードを記入せず体調不良者の避難所に入り、
その中でカードを記入します。
それによって感染者の移動を最小限に抑えることができます。
訓練の後には田中副市長が講評を述べ、
災害時の職員の役割についてこう話しました。
「常に危機管理を持って取り組めるような住民のみなさんが
主体となって運営する避難所生活ではございますけれども
立ち上げまではしっかりバックアップできる庁内の体制も
確立してまいりたいと思います。」
参加した職員らは真剣な表情で講評に耳を傾けていました。
市長
「昨年の令和元年東日本台風がきっかけになります。
これまで小諸地域含めて佐久地域、
災害少ないということで、
実際に避難所を開設することなかったんですけど
急遽避難所を開設せざるを得なくなりまして、
昨年やったわけですけどさまざまな課題が見つかりまして
今自然災害が多くなっていますので、
いつ避難所を開設しても市民のみなさんに
安全に避難をしていただくという趣旨で
今回やらせていただきました。
はじめての部分もありますし、
色んな機材も使ってみたという部分で
とまどいもあったと思います。
さらに去年の台風から
今コロナの感染リスクもあるという中で
新たな避難所の在り方というところも
しっかり対応するような訓練になってましたので
今後この実際の訓練がいざという時、
役立つのかなと思っています。
今日も職員には指示したんですけど
あらゆることを想定してしっかり備えると。
実際に何か起こった時に
しっかり対応できるようにということを指示しました。
実際にはやってみないとわからない部分って
あるかと思いますけれど
それでも事前に訓練を行うことによって
よりきめ細やかな適切な対応が
できるんではないかなと思っているところです。」