小山敬三美術館では、現在
「小山敬三のばらの絵展」を開催しています。
1897年に小諸市に生まれ、
名誉市民の称号をもつ小山敬三画伯。
文化勲章受章者として広く知られています。
小山画伯は、生前、
花の絵を最も多く描いていましたが、
中でも特に多く描いていたのが「ばらの絵」です。
中嶋さん
「小山敬三は色々な花を描いているんですが、
その中でもばらの絵が非常に多いです。
小山敬三が自分で書いている文章の中に
ばらの特徴は気品があることだということを書いているのですが、
小山敬三のばらの絵というのは一言でいうとばらの気品、
今回の企画展はばらの絵を企画するにあたって
あくまでも気高くと副題を付けましたが、
小山敬三が描くばらの絵というのは
ばらの気品をどうやって表現するか
ということにあるという風に思います。」
ばらの気品があるところを気に入っていた小山画伯。
ばらを生ける壺や背景にもこだわり、
油彩や水彩、日本画などさまざまな技法で
描いています。
この展示では初期から晩年に至る
「ばらの絵」を未公開作品も交えて紹介しています。
中嶋さん
「小山敬三はお城とか山とか
人物とかたくさんのモチーフを描いているんですけれど、
花も非常に多くの種類を描いています。
中でもばらが小山敬三の一番気に入った花なんですけれど、
お気に入りのつぼに自分の気に入った構図で
ばらを生けてそれを生かして気高く描いているというところが
ほかの作家さんと違う点だと思います。
ぜひ一度ご来館いただいて
小山敬三の気高いばらをご覧いただきたいと思います。」
小山敬三のバラの絵展は、11月4日(水)まで
小山敬三美術館で開かれています。