保育園給食の今後を考える市民懇談会が、

5日(日)に市民交流センター会議室で

開かれました。

 

この日の懇談会には、

保育園に子どもを通わせている保護者や、

保育士、保育園の調理員、それに生産者など、

およそ40人が集まりました。

小諸市の保育園では、

安全でおいしい給食を食べてもらおうと、

天然のだしや地元産の食材などにこだわり、

それぞれの園で調理して子どもたちに提供しています。

しかし、調理員は正職員ではなく、全て非正規職員のため、

離職率が高く、代替調理員が少ないことから、

安定した給食の提供が難しい側面もあります。

そこで、小諸市では、その解決策として、

来年春からの給食調理業務の民間委託を検討しています。

市民懇談会では、委託後のメリットやデメリットについて、

教育委員会の担当者が説明。

委託後も変わらず取り組んでいくこととして、

献立は市の栄養士が統一で作成することや、

食材は市が発注先を指定し地産地消を継続すること。

自園での調理や、食育活動、質の高い給食の提供などを

掲げました。

委託業者の調理員の雇用に、

現在の職員を可能な限り結びつけるとしています。

なお、財政面では、業者に委託した場合、

子どもたちへより良い給食を

継続的に提供していくための費用として、

コストが増加する見込みとしました。

この日参加した人からは、どのくらいのコストの増加を

見込んでいるかといった質問や、

質が低下しないようチェック体制の強化に関する質問などが

挙げられました。

これに対して市側は、

業者委託によって1000万円ほどのコストの増加が

見込まれることや

これまで同様、日々の検食を実施し、

地元業者を利用するよう

チェック体制を構築していくとしました。

また、参加者から、

「小諸の給食は日本一。非常によく考えられている。

この取り組みを維持していくために将来的には

NPO法人への委託も考えてはどうか」といった提案も

挙げられていました。

 

小諸市ではこれまで、他の市の取り組みの視察や調査、

そして保育園内部での協議を進めてきています。

この日の意見を集約し取り入れながら、

ことし10月には候補者となる業者の募集を行い、

11月に、提案内容や企画内容で審査する

「プロポーザル審査」を実施し、受託業者を決定。

12月に契約を交わし、

来年4月から業務委託を開始する予定です。