放送法第6条の規定に基づき、放送番組の適正を図るため、

会社の施設区域内に住所を有する学識経験者の方々に審議委員を委嘱し、

審議会を開催して自主放送番組についてご審議いただきました。

 

 

【日時】 令和元年10月24日 木曜日 13時30分~

【場所】 コミュニティテレビこもろ西館 2階会議室

 

【出席者】

番組審議委員:

甘利庸子(会社経営)

大塚禎三(歯科医師)

清水隆利(飲食店経営)

山下千鶴子(人権擁護員)      ※50音順

(欠席:田中尚公(小諸市役所総務部長))

 

放送事業者:

荻原守 (専務取締役)

後藤理恵(報道制作部部長)

西和成(報道制作部課長)

井部美幸(報道制作部)

 

【次第】

  1. 開会
  2. ㈱コミュニティテレビこもろ専務 荻原守 挨拶
  3. 議事
    (1)前回審議会後の取り組み等について
    (2)災害報道について
    (3)その他 番組に関する要望・新たな番組に対する提案等
  1. 次回開催について
  2. 閉会

3.議事

(1)前回の審議会後の取り組みについて

後藤
  • 4月に新入社員が3人入社、キャスター5人態勢になった。
  • 新人育成に時間をかけ6月ぐらいからニュースに出るようになった。
  • 今月末から新人キャスターが担当する番組がスタートする。
    「てくてくこもろ散歩~教えて区の自慢」…市内の区をまわる。以前のスマイルハンターという番組を踏襲する形で、
    そこに新しいスパイスも加え、新人キャスターに任せながら、私どもで監修し番組を制作、放送していきたい。
    「女子旅」…新人キャスターが担当。長野県内外をめぐる旅番組。
  • 6月から「市長と話そう」という新番組始まった。幼稚園、保育園のご協力をいただき、子育て中のお母さんお父さんに出演いただいて、市長と小諸の未来について語り合っていただく番組。進行は私が務めている。若い世代の方の生の声をお聞きしながら、これからの小諸の未来やお母さん方のこれからのご自身の夢もうかがっているのですが、皆さん意欲的で、皆さんの声が市政に届いていけばいいなと思いで制作している。同世代の若いお母さん方から、「同じ世代のお母さんの声が聞ける」ということで好評いただいている。
  • 前回の審議会で「小諸ヒストリー」の後継番組を制作する予定とお伝えしたが、人員の育成とカメラマンの人数が足りていない関係で始められていない。体制が整い次第、何らかの形で始めていきたいと思っている。
  • 市議選の後追い特番についてご意見いただいたが、市議会の方でも主権者教育に力を入れて若い世代に関心を持ってもらう取り組みを進めている。特番という形で社長の方と検討している。議長や議員の方にご出演いただき番組を作っていきたいと考えている。
  • 視聴者の方に一番見ていただいているニュース番組を充実させていきたい。普段見ることができない保育園や幼稚園の子どもたちの普段の姿を映像でお届けしたい。区の行事も掘り下げて、たくさんの区民の方が映るような形でオンリーワンのコンテンツであるために、現状維持ではなく、いかに視聴者のためになるかを考えた番組作りを進めていきたいと思っている。
  • 県内のケーブルテレビのネットワークに加入することが決まった。来年度からは高校野球も生中継でお送りすることができる。

(2)災害報道について 

後藤 報道の在り方を見直す機会になった。12日から13日にかけての台風19号で小諸市全域に避難勧告が出された形になった。CTKでは当日と事後の映像を撮って、事後報道させていただいたが、当日の報道はできなかった。改めて報道を見直して考えていきたい。今皆さんのお手元に配らせていただいた文書は、22日のニュースの中で放送させていただいた。これは社長をはじめ会社の総意で今後進めていきたい事。改めて読ませていただき、それに続き西課長から今後の報道制作部の指針についてお話させていただくので、皆さんからご意見いただきたい。(文書読み上げ)
西 今回避難勧告が出たにも関わらず、生放送等しなかったという反省を踏まえ、今後どういう形でどのタイミングで放送していくか、放送形態をどうしていくか考えていかなければいけないという中で、制作部として今あるシステムでどういうことがやれるのか考えてまとめてみた。ご意見いただきたい。(別紙「災害放送の指針(素案)」を説明)
甘利委員 気になったのが、公民館の中を映すのは良くない。狭い小諸の中でだと、避難して苦しんでいる人は映してほしくないというのが本音だと思う。同じ観点から、IPカメラの導入も、狭い社会なので、例えば映ってはいけないものが映ってたり、それを流すことによって何かあるかもしれない。
大塚委員 どこかのテレビ局で言っていたが、災害のハザードマップがあるが、今回の千曲川も阿武隈川も予測していた範疇で水害にあっている。もう少し周知していくべきだったのではないかということを言っていた。過去の議事録を見ていたが、平成27年の大雪時にも議題に上がっていたが今回もFacebookが役に立った。市の災害対策本部にメディアとして携わっていって、行政だけでは足りないところをやっていくべき。今回は出遅れた感はあったが、今後災害対策本部とタイアップしていきながら、災害に強い街を市と進めていけたら。
清水委員 生中継のことで感じたのは、消防団で現場にいるが、そこにいる本人が一番わかっている。消防団の部長だけのLINEがあって、そこに画像や情報が集まってくる。コミュニティが撮りに来て一番困るのが二次災害。生中継はコミュニティのスタッフさんの怪我も心配なので中継はしなくても事後報告でいいと思う。リアルタイムで情報がほしかったら、消防団と連携をとるという方法もあるが事後で十分だと思う。二次災害を防ぐという意味ではIPカメラの導入はいいと思う。
山下委員 時々コミュニティテレビも見たが、台風には触れていないなと思った。当時私が知りたかったのは、危険箇所情報、どんな進路か。ただし、正確な情報を。現場は混乱しているので、どこかで冷静な判断をして一括で流してほしい。ライブ情報はその場の大変さがわかるが他人事になってしまうので要求しない。
後藤 ご意見いただいきその通りだと思います。定点カメラについては日々放送する点に関しては改めてしっかり考えて、災害時に有効活用する方法をとるのがいいのではないかとお話いただき感じた。大塚委員さんからご意見いただいた行政とタイアップしてというのは進めていきたい。山下委員さんからの危険箇所状況を知りたいという意見がありましたように、災害対策本部では、どこが通行止めだとか、どこが一番危ないか集まる場所。例えばそこにカメラが入って、中継ではないが、その後すぐに放送するとかできるのではないかと思った。清水さんからいただいた二次災害のご意見、その通りで、以前大雪の年の審議会で、各地区の消防団の情報を私どもにも寄せていただいて、それを放送するというのもできるかと思う。可能であれば、お話させていただいてコミュニティテレビの手が届かない情報を各地区から寄せていただく体制作りもさせていただければと感じている。
荻原 小諸市民の一番身近な情報元であるという自負のもと、毎日の仕事をしているが、こんなに身近にこういう災害があって弊社が少しも動かなかったということに対して非常に力不足を感じた。市民がどういうことをメディアに求めているのか、制作部内でじっくり検討していかなければならない。映像の良し悪しは緊急時には問題ではなく何を視聴者に発信しなければいけないのかということを考えて、それに徹していくべきと思う。小諸という狭い地域だが、場所によって状況が違う。各地の視聴者が情報を挙げてくださるシステムを作っていきたい。
西 生放送に関しても、危険な場所に撮影に行くというのではなく、通行止め等の情報は発信できると思う。視聴者的にも災害場所というよりも、河川敷の水位はどのくらいなのかとか、常にどういう状況なのか情報を流せていきたい。SNSで流すという方法もあるが、間違った情報を流してしまう危険もある。特派員、区長だったり、情報の信憑性のあるものが流せるように考えていかなければならない。
甘利委員 前の大雪災害の時に私は「小諸の情報ならCTKをつければ何か情報は得られるという風にしておけば、きっと何かあったらCTK。小諸にCTKがある良さなのではないか」と言っていた。今地震や何かあるときはまずNHKつけますよね?なぜならどんな番組やっていてもテロップ文字で情報が流れるから。全国放送だと小諸の台風の被害とか小諸の避難場所は出てこない。でも何かあったときにテロップ放送で流すということは、最低限するべきではないかと平成27年に意見を言っている。その時に皆さんの方から、「できます。そういう技術あります。」と言われたが、令和元年になって、今回の災害で何も出ていなくてコミュニティの姿勢に対して疑問を抱いた。どういう情報がほしいのかというのは、今小諸の情報はどうなのか。どこが危険なのか、どこが決壊したのか、どこに近づいてはいけないのか、避難場所はどこなのか。そういうときこそ、コミュニティが避難場所の情報を流すのが大事かなと思う。それと情報をそのまま流すというのは危険。区長は災害あったときに特派員をするほど暇ではない。災害のさなかの消防団や救出する立場の方々に迷惑をかけない、そういう方を特派員にするのは間違っていると思う。
山下委員 私は大手に住んでいて停電になりテレビは見られなかった。次の日の川の状況はどうなのか等、放送するのは可能かと思う。川は怖いということを感じることが市民のプラスになる。その時の危険も大事だが、これから自分で自分の命を守るにはどうしたらいいかということを報道によって私たちの意識を変えていける。
大塚委員 佐久広域の行政と医療の災害対策マニュアルを作って去年出来上がった。そういうのを参考にしたらどうか。未来に備えてマニュアルを作った方がいい。小諸は特に浅間山を抱えているので、ハザードマップもある。先日テレビ朝日か何かの浅間山の定点カメラの映像が流れていたが、そういうリアルタイムで見られるものも必要だと思う。今回何を知りたかったというと交通情報。鉄道情報。現場に行ってあたふたしている状態だった。交通情報も災害対策本部に入ってくるはず。小諸は被害が少なかったので、すぐ仕事に就かれた人多かったと思うが、通行止めで目的地に行けない。何を見ていいかわからないから、Facebookを頼りにみんな動いていたという話。せっかくFacebookやっているのだから、そこから発信していただければすごくありがたかった。
甘利委員 どうしても外出しなければいけない時は、Facebookを見ていた。テロップ文字をFacebookに流すことできる。どこの情報を見たらいいのかに命が懸かっているのでぜひお願いしたい。
山下委員 友人が「佐久市の避難場所については情報が入ってきたが、小諸のは入ってこなかった」と言っていた。小諸市の防災無線は風向きによっては聞こえないので、防災ラジオを買った。避難所開設と停電情報は入ってきたが、それ以外は入ってこなかった。今回のような災害から命を守るためにどうやって情報を集めるか。その選択がコミュニティテレビになればいい。
甘利委員  台風は来るまでに時間はあるので、テロップで「台風が近づいてきています。懐中電器、乾電池、ラジオ、飲み水等の準備はお済みですか」といったお知らせをしていくことも大事。

(3)その他 番組に関する要望・新たな番組に対する提案等

山下委員 新人キャスターが、みんな上達している。撮影も細心の注意を払って取材してくれたと他の方から聞いた。
清水委員 これからやっていく番組として、防災についてはためになるし、予防はとても大事。最悪な状況の時の対応などやってもらえたら、焦らず行動できると思う。
後藤 防災のことに関して「市長の部屋」の10月のテーマが「災害について」だった。放送予定だったが、災害対応のため10月放送できずに、11月に放送する。小諸市の防災の取り組みをテーマにお話していただくことになっているので、今回大風19号もあったので、市民の皆さんへ対応の仕方も含めてお伝えできるような内容になっている。「市長の部屋」に限らずそのような番組を作っていけるようにしていきたい。
大塚委員 スタッフが増えたので、色んなところに取材してもらって番組が華やかになった印象がある。子育て世代の方の意見を直接市長に言えるのはすごくいい。ただ、すこし硬く感じる。もう少し砕けてもいい。今回の台風ですごく思ったが、防災について定期的にやるべき。日頃の危機管理を番組でもアピールしたらどうか。
西 番組ではないが、幼稚園、保育園の子どもが映る番組を増やしていけたらと考えている。親が普段見られない園での姿をコミュニティなら撮ってもいいよという場合もある。子どもも親も祖父母3世代見たいので、そこはもっと強く出していけたら。撮ったものを当日のニュースで放送できるぐらいのものを増やしていけたらと思う。

4.次回開催について

令和2年2月か3月に予定。

 

5.閉会

1時間25分にわたり審議していただき14時55分に閉会。